「11月の東京市場、高PBR銘柄の上昇が目立つ、米国ではITサービス企業が大幅高」
本日で日本株の11月の取引が終了しました。この1か月、半導体関連株を軸とするグロース株(高PBR銘柄)が全体を牽引しました。
10月末と比べた11月29日の株価の変化率を以下に示します。(29日終値です、30日ではありません)
日経平均 +7.9%
TOPIX +4.9%
TOPIXグロース(高PBR)+7.2%
TOPIXバリュー(低PBR)+2.7%
アドバンテスト +17.6%
レーザーテック +29.8%
東京エレクトロン+21.2%
三菱UFJ -0.2%
三井住友 +0.6%
トヨタ +8.2%
日本郵船 +6.1%
商船三井 +3.1%
三菱商事 -0.3%
伊藤忠 +7.9%
JT +7.2%
キーエンス+7.3%
日立 +5.5%
NTT -2.7%
半導体製造装置メーカーの株価上昇が際立っています。「政策金利引き上げ打ち止め」「金利ピークアウト」を受けて、「高いPER、高いPBRに位置するグロース株」が大きく上昇しました。TOPIXグロース株指数とバリュー株指数のパフォーマンスに大きな差があります。
29日の米国市場では、企業向けITソリューション事業を展開する高PBR銘柄の「ワークデイ」、ネットセキュリティ事業に展開する「クラウドストライク」がともに10%を超える上昇率を記録しました。29日の米国市場時間外取引では、決算を発表したセールスフォースドットコム(CRM)が8%上昇です。
AI関連のビジネス拡大によって将来の利益拡大を目指す「ITソリューション銘柄」が米国市場で大幅高となって52週高値を更新しています。これら、世界的にグロース株が物色される流れを受けて、東京市場でも高バリュエーション銘柄の上昇が目立っています。
11月30日午後3時10分記