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<スズケンDIアワー> 平成14年2月7日放送内容より スズケン

C型慢性肝炎治療薬
抗ウイルス薬リバビリン


虎の門病院 消化器科部長
熊田 博光

C型肝炎の発見とインターフェロン単独での治療

 1989年に、世界で初めて発見されました。それまでは、従来A型、B型は明らかになっていましたが、その他のウイルスであると思われる非A非B型肝炎の大部分がC型肝炎でありました。肝炎ウイルスでありますから、その治療としては当然ウイルスを殺すのが目的となります。一方、B型肝炎に関しては、すでにインターフェロンがその治療薬として使われていました。そのため、C型肝炎が発見されるやいなや、すぐに、このインターフェロンがC型肝炎に対する治療薬として効果があるか、ないかが論じられました。
 1989年に発見されてから、3年後の1992年になり、我が国では一斉にこのC型肝炎ウイルスに対してインターフェロンの投与が開始されました。当初、B型肝炎ではインターフェロンは4週間の投与が主体でありましたが、C型肝炎にはこのインターフェロンが約6ヶ月間の投与が認められました。その結果、C型肝炎に多数の人に対してインターフェロンが行われた結果、約30%がC型肝炎ウイルスがなくなり、完全に慢性肝炎が治癒いたしました。一方、残りの70%のうち20%は、ウイルスは存在するんですが、GOT、GPGといった肝機能検査は全く正常になりました。しかし、残念ながら30%の著効以外はウイルスが存在し、しばらくすると、再びまた肝炎が悪化することが分かってきました。こうしたことから、C型肝炎に対してもう少し治癒率が高い薬がないかということが論じられてきました。
 一方インターフェロンの種類に関してはαインターフェロンすなわち筋肉注射で行う白血球由来のインターフェロンと、βインターフェロン、静脈注射を主体とする精芽細胞由来のインターフェロンが存在しました。しかし、こうしたインターフェロンに対して、治療効果もほぼα、βとも同じであり、それぞれ30%でした。そのため、この30%の効果の上乗せを狙う薬の存在が切望されました。


図


提供 : 株式会社スズケン


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