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<スズケンDIアワー> 平成14年4月4日放送内容より スズケン

抗RSウイルスモノクローナル抗体
パリビズマブ


川崎市立川崎病院 院長
武内 可尚

RSウイルスの重篤な症状

 今日は、抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体 パリビズマブのお話をさせていただきます。まずRSウイルスと言いましてもご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、RSウイルスとはどういうウイルスかということを簡単に紹介させていただきます。
 RSウイルスというのは、Respiratory Syncytial Virusの略でございます。インフルエンザは非常に有名ですけど、同じく冬季に流行するウイルスで非常にポピュラーなウイルスです。どれくらいポピュラーかと申しますと、まず乳児、オギャーと産まれまして1歳の誕生日を迎えるまでに7割の赤ちゃんが1度目の感染をいたします。そして、2歳の誕生日を迎えるまでに事実上100%の赤ちゃんがRSウイルスに感染いたします。さらにそのうち半分の方は2度目の感染をするといわれるぐらいポピュラーな、冬の風邪の代表的なウイルスであります。これがなぜ問題になるかと言いますと、特に低月齢の乳児、あるいは未熟児で産まれた赤ちゃんは、気管支や肺の未熟性の故に、あるいは超未熟児などで酸素を長い間使って生きのびて成長にもってこられた、そういう赤ちゃんというのは、気管支や肺に非常なダメージを受けている、呼吸床も少ないわけですね。そういう方がこのRSウイルスに感染いたしますと重篤な呼吸困難に陥りまして、救命できない場合がしばしばございます。
 こうした重篤な例も含めまして、年間RSウイルスでどれくらい入院するかと言いますと、アメリカでは9万人から10万人の赤ちゃんが入院する。日本でも4万人ぐらいが入院すると、私は推定しております。


提供 : 株式会社スズケン


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