 過敏性症候群
愛媛大学 皮膚科 教授
橋本 公二
重症型の薬疹である過敏性症候群(ディース)
本日は、過敏性症候群あるいは、hypersensitivity syndromeと呼ばれる疾患についてお話をしたいと思います。しかしながらおそらく、この病名になじみのない方がほとんどではないか思いますので、まずこの名称について説明をしたいと思います。
過敏性症候群はStevens-Johnson症候、toxic epidermal necrolysis、略してTENと呼ばれる2つの疾患とならぶ重症型の薬疹であります。
しかしながらhypersensitivity syndromeという名前が、例えばhypersensitivity argitisなどとまぎらわしいということから、薬剤性ということを強調し、drug-induced hypersensitivity syndrome、日本名では薬剤性過敏性症候群と呼ぶ方が良いのではないかとの意見が強くなり、厚生労働省への薬剤副作用報告でもこの名称が正式に使用される予定であります。
さらに、この疾患の略称として、英語の頭文字を取りましてDIHS、これを略してディースという風にも呼ばれております。以後、この疾患をディースと呼ばせていただきます。
さて、ディースは以前はDDS症候群、サラゾスルファピリジンによる伝染性単核症型薬疹、サラゾスルファピリジンによる紅皮症型薬疹、カルバマゼピンによるlymphoid drug eruptionなどの名称で報告されていたものであります。この名称、hypersensitivity syndromeという名前は1990年代の前半から使われ始めたものであります。
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