→ 番組表はこちら
→ ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成14年5月23日放送内容より スズケン

「処方に関する新しい動き」


厚生労働省保険局医療課 課長補佐
尾崎 福栄

改定された診療報酬

 本日は「処方に関する新しい動き」についてお話します。
 この4月に診療報酬が改定されましたが、今回の改定は、医療費ベースでマイナス1.3%という初めてのマイナス改定となりました。
 改定の内容としては、具体的には、(1)効果的な医療提供体制の評価、(2)患者の特性に応じた医療の評価、(3)医療技術の適正評価、(4)薬剤使用の適正化と薬剤関連技術料の見直し、(5)患者のニーズの多様化に対応するための特定療養費制度の見直しなどが行われました。
 このなかに、処方に関する新しい幾つかの事項が盛り込まれておりますので、本日は3つほどを取り上げてお話することといたします。

投薬期間等に関する規制の見直し

 第一の動きは、「薬剤投与期間等に係る規制の見直し」がされたことです。
 これまで、処方せん1回の投与期間が14日分を超える、いわゆる「長期投薬」が認められる薬剤については、例えば、内服薬については、1回30日分又は1回90日分を限度として投薬できる「内服薬の種類」と「対象の疾患」を定めておりました。また、外用薬についても、同じように1回30日分を限度として投与できる「外用薬の種類」と「対象の疾患」を定めておりました。
 これについて、今回、慢性疾患の増加に伴う投薬期間の長期化等の現状を踏まえて、この投薬期間の限度に係る規制を原則、廃止することとなりました。
 即ち、これまで30日分の規制を受けていた内用薬を保険医の判断に基づいて必要ならば40日、50日分と30日分を超えて1回に出せることとなったものです。
 但し、一部の薬剤には、この例外として、投薬期間に上限が今回も設けられております。
 例えば「麻薬及び向精神薬取締法」に規定されている、麻薬や向精神薬は、成分の種類により、14日分又は30日分又は90日分の規制が、薬価基準収載後1年を経過していない新医薬品については、14日分という規制がされております。これらの詳細については、平成14年3月18日付けの官報に具体的に示しておりますので、必ずご確認いただきたいと思います。
 なお、長期の旅行等特殊な事情がある場合で、必要があると認められるときは、1回14日分を限度とされている内用薬又は外用薬について、従来どおり、旅程その他の事情を考慮し、必要最小限の範囲において、1回30日分を限度として投薬しても差し支えないとされています。


提供 : 株式会社スズケン


1 2 3 次項へ