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<スズケンDIアワー> 平成14年5月23日放送内容より スズケン

「処方に関する新しい動き」


厚生労働省保険局医療課 課長補佐
尾崎 福栄

処方せん料の見直し

 第二の動きは、「処方せん料の見直し」がされたことです。
 これは、医薬分業の進展を踏まえつつ、後発医薬品の使用環境整備の観点から見直しが行われました。
 これまでの「処方せん料」は、7種類以上の内服薬の投薬を行った場合は53点、6種類以下の場合は81点という、投与される薬剤の数を抑制する観点から、投与薬剤の数で、点数が2区分で定められていました。しかし今回の改正では、これに「後発医薬品の使用環境整備の観点」が追加されました。
 具体的には、点数の区分は2区分から4区分になり、7種類以上の内服薬の投薬を行った場合であって、「後発品を含む処方を行った場合」は43点となり、「それ以外の場合」には41点となりました。6種類以下の内服薬の投薬を行った場合であって、「後発品を含む処方を行った場合」は71点、「それ以外の場合」は69点となりました。
 即ち、医薬分業の進展等を踏まえ「処方せん料」の点数は従来より低く設定されましたが、「後発品を含む処方」をすれば、そのマイナスが2点緩和されるというものです。
 ここでの「後発医薬品の使用環境整備の観点」について、少し追加説明します。
 まず、「後発医薬品」とは、「先発医薬品」と対になる用語です。「先発医薬品」とは、いわゆる新薬として薬事法の承認を得たものであり、効能・効果、用法・用量を科学的に明らかにするために、臨床試験が実施されその資料が審査され承認を得たものです。これに対し、「後発医薬品」は、「先発医薬品」の特許期間等が切れたあとに登場してくるものであり、先発医薬品と同じ成分、分量を持っていることから、臨床試験を行わず、より少ない開発費用で承認を得たものです。
 このため、後発医薬品は、先発医薬品より薬の価格が安く設定されていることから、これらが使用される環境を整備することにより、保険財政への影響を少なくしようとする狙いがあるものです。
 ただ、後発医薬品は使用に際しては、保険医の方々から先発医薬品と比べて品質等に問題があるのではないかとの指摘があるようですが、これについても、厚生労働省において「医薬品品質再評価」という品質等の確認作業を進めてきており、差がないことが随時示されています。
 「後発医薬品の使用環境整備」とは、このような状況を保険医の方々に理解いただき、後発医薬品を使用してみてくださいというゆるやかなものです。後発品を強制的に使用してくださいというような趣旨のものではありません。
 現在(平成14年4月薬価改定時点)、保険医の方々が使用できる医薬品は、薬価基準に収載されている医薬品ですが、ここには、内用薬が6,036品目、注射薬が3,222品目、外用薬1,894品目、歯科用薬剤39品目の合計11,191品目が載っています。
 後発医薬品を使おうと処方せんに記載しようとしても、このうちどれが後発医薬品なのかわからないということがあるかと思います。
 これについては、現在、厚生労働省のホームページ上で何が後発医薬品なのかを、参照できるようにしてあります。厚生労働省のホームページアドレスは、www.mhlw.go.jpであり、最初に表示される画面の一番下にある『トピックス』欄の中に、『診療報酬における後発品』という項目がありますのでここをクリックしてご参照ください。


提供 : 株式会社スズケン


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