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<スズケンDIアワー> 平成14年6月6日放送内容より スズケン

病態シリーズ(18)
間質性肺炎


帝京大学 内科 教授
大田 健

通常の肺炎との相違点

 本日は間質性肺炎というテーマでお話させていただきます。
 間質性肺炎はしばしば肺線維症という用語と一緒に用いられ、間質性肺炎・肺線維症ということがしばしば本に出てまいります。
 これは通常の肺炎と異っておりまして、通常の私たちがよくみる細菌感染による肺炎は、肺胞の気腔側に病変の主座があるのに対して、間質性肺炎の場合には肺胞の隔壁、即ち胞隔に炎症性の疾患の主座があるという点で大きな違いがあります。また病変はび漫性に広がっており、その原因としては不明なものが数多く見受けられます。
 あるいは薬剤を使っている場合には、薬剤性に起こっている間質性肺炎、また放射線を当てて、その後に起こっている場合には放射線肺臓炎、原因として強皮症、慢性間接リウマチ、多発筋炎(皮膚筋炎)、混合性結合組織病、シェーグレン症候群などの膠原病が関連した場合にも、二次的に、あるいは続発的に肺線維症、間質性肺炎が起こってまいります。
 原因不明のものを特発性間質性肺炎というふうに呼び、これは厚生労働省により特定疾患として認められているものであります。特発性間質性肺炎、あるいは原因が分かっている場合でも共通の症状をもって発症いたします。

(図:肺感染症の組織学的背景)


提供 : 株式会社スズケン


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