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<スズケンDIアワー> 平成14年8月1日放送内容より スズケン

院内製剤の市販化


福井医科大学 薬剤部長
政田 幹夫

院内製剤と病院薬剤師の役割

 病院薬剤師と院内製剤は切っても切り離せない重要な関係にあります。院内製剤から上市され市販化された薬剤は数多く存在し、わが国の医療への貢献は計り知れないものがあります。院内製剤は病院薬剤師固有の業務ですが、院内製剤として調製している製剤を広く世に送り出すための、院内製剤の市販化について調査・研究を行う日本病院薬剤師会学術小委員会が1996年に出来ました。
 本小委員会では、院内製剤のなかで、使用頻度の高いもの、大量に消費されるもの、医療上欠かせないもの、ハイグレードな製剤技術および設備を要するものは市販化を促進する必要があると考えています。さらに、市販製品が実際の使用状況にそぐわないもの、医療過誤の原因になりうる可能性のあるもの、医薬品適正使用の観点から適応外使用であっても十分な、エビデンスのあるものまで範囲を広げ検討を行っています。なぜなら、医療現場が必要とする薬剤を予測したり提案したりすることも病院薬剤師の重要な責務であります。
 現在までに、調査研究を行ったものとして、肝細胞癌の経皮的エタノール注入療法に用いる無水エタノールの注射剤に関しては、すでに私どもの後藤がこのDIアワーでお話をさせて頂きました。現在、厚生労働省の指導のもと、輸入承認を目指し数社が検討しております。次に、カテーテル血液凝固防止に用いるプレフィルドタイプヘパリン生食液製剤について検討しました。この薬剤は、すでに本年6月14日に薬価収載・発売されました。さらにジゴキシン低用量製剤である0.125mg錠や用量調節用のワルファリン0.5mg、2mg錠の剤形追加も厚生労働省の製造承認を受けました。また現在調査中の薬剤としてはメトヘモグロビン血症治療薬としてのメチレンブルー注射液、味の改良されたアムホテリシンBシロップ1回服用量製剤、さらに疥癬治療薬である経口剤イベルメクチンと外用剤ペルメトリンクリームがあります。


提供 : 株式会社スズケン


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