→ 番組表はこちら
→ ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成14年10月17日放送内容より スズケン

DI実例集(138)


千葉大学 薬剤部 副部長
中澤 一純

急性冠症候群と抗血小板薬について

 先日、私の親しい友人から父親が虚血性心疾患のため、検査および経皮的冠動脈形成術(PTCA)を施行するため入院したので、身の回りの世話などで忙しくて大変だとの電話がありました。それと時を同じくして、塩酸チクロピジン製剤による重大な副作用の防止についての緊急安全性情報が出され、新聞等にも報道されました。そのため、すぐに折り返し電話をして抗血小板薬は何を服用しているか確認したところ、塩酸チクロピジンとアスピリンを服用しているとの返事であったので、安全性情報により定期的に血液検査を受けるように指導されているので、必ず定期的に検査をするように伝えました。そこで今回は、急性冠症候群と抗血小板薬について話を進めてみたいと思います。
 欧米での死因の第1位は虚血性心疾患であり、我が国においても食生活の欧米化が進み、虚血性心疾患が増加の一途をたどっています。また最近では「急性冠症候群」という言葉が頻繁に使われています。これは「acute coronary syndrome」の訳であり、これらは全て粥腫破裂、血栓形成それに基づく急性の内腔狭窄または閉塞により急性の心筋虚血をきたすものであり、急性心筋梗塞、不安定狭心症などが含まれています。


提供 : 株式会社スズケン


1 2 3 次項へ