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<スズケンDIアワー> 平成14年12月12日放送内容より スズケン

点眼用炭酸脱水酵素阻害薬


岐阜大学 名誉教授
北澤 克明

緑内障治療の動向

 緑内障の治療目的は、緑内障性視神経障害の進行を抑えることにより視神経障害の発生あるいは進行を阻止することにある。この目的を達成する最も確実な手段は眼圧下降である。実際の治療にあたっては、原発閉塞隅角緑内障を除く全病型の緑内障で眼圧下降薬投与を中心とする薬物治療が中心となり、しばしば患者の生涯にわたって用いられる。現在使用されている眼圧下降薬は7つのクラスに分けられる。
  即ち、1.副交感神経刺激薬、2.交感神経刺激薬、3.交感神経β受容体遮断薬、4.交感神経α・β受容体遮断薬、5.交感神経α受容体遮断薬、6.炭酸脱水酵素阻害薬、7.プロスタグランジン製剤である。
 このうち我が国で多く用いられているのは、β遮断薬と略称される交感神経β受容体遮断薬とプロスタグランジン製剤である。そしてこの2クラスの薬剤のいずれか、あるいは両者と併用される型で次第に広く用いられつつあるのが1999年より我が国でも臨床応用が可能となった点眼用炭酸脱水酵素阻害薬である。
 これまで点眼用炭酸脱水酵素阻害薬としては、我が国では塩酸ドルゾラミド点眼液1剤のみが臨床使用可能であった。ごく最近第2の点眼用炭酸脱水酵素阻害薬ブリンゾラミド点眼液が認可され臨床使用が可能となった。本日は点眼用炭酸脱水酵素阻害薬について、その生み出された背景、眼圧下降作用を中心とした薬理作用、薬物動態、臨床成績を紹介し、その緑内障薬物治療上の位置づけを試みることとする。


提供 : 株式会社スズケン


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