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<スズケンDIアワー> 平成15年1月16日放送内容より スズケン

膀胱癌膀注用BCGコンノート株製剤


筑波大学 泌尿器科 教授
赤座 英之

膀胱癌とBCG菌株

 本日は、膀胱癌の膀胱内注入療法薬として、認可されることになりましたBCGのコンノート株について話をすすめさせて頂きたいと思います。
 ご存知のように、今世界で市販されております膀胱癌の膀胱内注入療法用のBCG菌株というのは、かなり多くの数がございます。今日、お話するコンノート株(カナダ)をはじめ、タイス株(アメリカ)RIVM株(オランダ)などが開発されております。さらにアーマンドフラッピア(カナダ)そしてTokyo172株(日本)がすでに市販されています。そしてダニッシュ(デンマーク)株が実際現在使われている膀胱癌の膀胱内注入療法用のBCG菌株でございます。もう一つ、パスツール株というものがあったのですが、これは開発した企業の合併に伴いまして、すべて今日お話させていただきます、コンノート株に切り替えられております。
 BCGと申しますと、もちろん結核の予防ワクチンですが、これがなぜ膀胱癌にこれほどよく効くかということについては、様々な研究がなされています。今日は、それについてお話する時間はございませんが、BCGワクチンというのはフランスのパスツール研究所から世界中に分与されており、元は一つだけであるということになります。しかしながら、先ほど申しましたようにいろいろな菌株が現在各国で形態、培養されております。
 アメリカには、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)という施設がございまして、ここでBCGの各菌株が保存されておりますけれども、先ほど申し上げました6種の菌株を含めて、さらにロシア株、ブラジル株、グラクソ株、プラハ株、そしてフィップス株などが全体で20株保有されているそうです。もちろん、これらのすべてがBCGの結核ワクチン、あるいは膀胱癌の膀胱内注入療法として使われているわけではございません。少なくとも膀胱癌の膀胱内注入療法としては、先ほど申し上げました6種類が主に世界で使われているということになります。


提供 : 株式会社スズケン


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