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<スズケンDIアワー> 平成15年4月17日放送内容より スズケン

話題の新薬2002(4)


獨協医科大学 名誉学長
国際医療福祉大学 参与・教授
原田 尚

 今回は2002年度第4回の「話題の新薬」紹介として、前回に引き続きいくつかの新しい薬をご紹介したいと思います。

短時間作用型β1遮断薬 塩酸エスモロール

 この薬は、β12比が44.7と、心臓選択性の高い、短時間作用型のβブロッカーです。効能・効果は、手術時の上室性頻脈性不整脈に対する緊急処置に用います。用法・用量は、1回0.1mL/kg、すなわち塩酸エスモロールとして、体重当たり1mg/kgを心モニター監視下に30秒間で静脈内に投与いたします。副作用は、19%でそのほとんどは低血圧であります。その他、重大な副作用として心不全、末梢性虚血、房室ブロック、気管支痙攣、呼吸困難、痙攣発作等の見られることがあります。

(資料1:「塩酸エスモロール」構造式)

持続性AT1受容体拮抗型血圧降下薬 テルミサルタン

 血圧降下薬・胆汁排泄型の持続性AT1受容体拮抗薬テルミサルタンについて、お話します。この薬は、ベンズイミダゾール環を有するアンジオテンシンII受容体拮抗薬で、血中半減期が20〜24時間と作用持続時間が長く、胆汁からほぼ100%排泄されますので、腎障害を伴う際にも薬物体内動態に影響がないのが特長です。効能・効果は、高血圧症において持続的な降圧作用を呈します。用法・用量は、1日1回40mgを経口投与し、最大量は80mgまで使用可能です。ジゴキシン、カリウム利尿薬、リチウム製剤などとの併用に注意する必要があります。副作用といたしましては、臨床検査の異常を含んで22.6%に見られます。特に重大な副作用としては、血管浮腫、高カリウム血症、失神、肝・腎機能障害等があります。

(資料2:『テルミサルタン』構造式)


提供 : 株式会社スズケン


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