→ 番組表はこちら
→ ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成15年5月15日放送内容より スズケン

抗リウマチ薬
レフルノミド


東海大学医学部 内科学系・リウマチ内科 助教授
鈴木 泰夫

LEFの投与法と有効性

 LEFの投与法ですが、LEFには100mg錠、20mg錠、10mg錠の3剤型があります。初期投与量として100mg錠を朝1回3日間内服し、4日目以降20mg朝1回を維持量として継続する方法で、今までの抗リウマチ薬とは異なる特殊な投与法です。海外第II相試験の結果のメタアナリシスにより、薬物の血漿濃度がLEFの臨床効果のよい指標になることが示されており、有効な血漿定常状態濃度にすみやかに移行するように初期投与量として100mg/日を3日間投与する方法がとられるようになりました。また、症状の程度、年齢、副作用に応じて維持量を10mg/日に減量することができます。

(資料4:「有効率・ACR20%,ACR50%反応率」)

 LEFの有効性についてお話します。抗リウマチ薬の有効性を判定する世界的基準であるアメリカリウマチ学会(ACR)の20%反応者は海外の大規模試験で51〜55%と既存の抗リウマチ薬と比べ高い数字を示しており、国内試験でも52.6%とほぼ同様の有効性を示しています。著効例であるACR50%反応者も海外試験で31〜34%、国内試験で21.8%とよい結果が示されています。他の抗リウマチ薬との比較では6〜12カ月のACR反応率はスルファサラジンやメソトレキサート(MTX)とほぼ同等と考えられます。2年間にわたる海外試験の成績では有効性は持続し、2年目のACR反応率はスルファサラジンより優れていることが報告されています。

LEFの特徴と骨破壊進行抑制効果

 LEFは初期投与量を3日間設定しているため、効果の発現が早いのも特徴の一つです。海外および国内試験の結果を見ますと関節リウマチに対する効果は投与後4週目から認められています。海外のスルファサラジンやMTXとの比較試験でも4週目のACR反応率はLEFが有意に優れていました。従来の抗リウマチ薬では効果の発現まで2〜3カ月を要することが多かったので、速効が期待できるのはLEFの長所と言えます。

(資料5:『効果発現までの期間』)

 LEFの効果のもうひとつの特徴としてQOL評価における日常生活機能の改善効果が優れていることが挙げられます。北米のMTX比較試験や欧州のスルファサラジン比較試験においてHAQ、mHAQあるいはSF36により評価した日常生活機能の改善効果はスルファサラジンやMTXよりも優れていました。
 抗リウマチ薬のリウマチに対する効果で最も重要なX線写真上の骨破壊進行抑制効果も海外の第III相試験で証明されています。

(資料6:「骨破壊進行抑制効果」)

 Larsen法やSharp法を用いて、関節列隙の狭小化や骨びらんの進行度を評価した成績ではplaceboと比較し有意に関節破壊の進行を抑制し、その効果はスルファサラジンやMTXと比較しても同等、あるいはやや優れているといった結果でした。


提供 : 株式会社スズケン


前項へ 1 2 3 次項へ