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<スズケンDIアワー> 平成15年6月12日放送内容より スズケン

話題の新薬2003(1)


獨協医科大学 名誉学長
国際医療福祉大学 教授
原田 尚

 今日は2003年度「話題の新薬」の第一回として現在話題になっている新薬情報をご紹介いたします。この中には資料整理の関係上、後回しとなってしまった昨年末に薬価収載の品目もいくつか含まれていますことをご了承ください。

長時間作用型Ca拮抗降圧薬 アゼルニジピン

 Ca拮抗薬は、降圧薬の第一選択薬と見なされておりますが、作用時間の短いこと、顔面紅潮や頭痛等の副作用の出現すること、さらに交感神経系・レニンアンジオテンシン系の活性化などさまざまの問題点を持っております。この薬はこれらの諸欠点を克服すべく開発され、従来の長時間作用型Ca拮抗剤と同等の降圧作用を有しながら副作用も少なく長期投与でも心拍数は増加することがない、緩徐で持続した降圧作用が期待されている薬品であります。
 用法・用量は、8〜16mgを1日1回朝食後経口投与いたします。臨床検査値異常を含む副作用としては14.4%にみられ、その主なものは頭痛、動悸、立ちくらみ、便秘、ふらつき、顔面紅潮等であります。使用上の注意として、重篤な肝・腎機能障害者、高齢者には慎重に投与する必要があります。また併用禁忌としては、アゾール系の抗真菌薬、HIVプロテアーゼ阻害薬などがあります。その他併用に注意する薬として、その他の降圧薬、ジゴキシン、シメチジン、マクロライド系抗生薬、グレープフルーツジュースなどに注意するべきであります。

(資料1「アゼルニジピン」の構造式)

アレルギー性鼻炎治療薬 プロピオン酸フルチカゾン

 この薬は、合成副腎皮質ステロイド薬でありますが、プロピオン酸ベクロメタゾンに比べて約2倍の局所抗炎症作用を有し、速やかに加水分解されるため、血中への移行が極めて少ない特徴があります。
 効能・効果は、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎であります。用法・用量は、通常、1回各鼻腔に1噴霧を1日2回行いますが、最大噴霧数は8回までとします。使用上の注意として呼吸器以外の感染症のある患者、反復性の鼻出血の患者には慎重に投与する必要があります。また、重症な肥厚性鼻炎、鼻茸の患者では他の療法と併用する必要があります。臨床検査値異常を含む副作用は、約2%に見られ、鼻出血、鼻症状などであります。その他重大な副作用としてアナフィラキシー様症状にも注意しなければなりません。

(資料2「プロピオン酸フルチカゾン」の構造式)


提供 : 株式会社スズケン


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