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<スズケンDIアワー> 平成15年8月14日放送内容より スズケン

第6回日本医薬品情報学会総会報告


日本医薬品情報学会 会長
山崎 幹夫

はじめに

 日本医薬品情報学会は英語名 Japanese Society of Drug Information 。この頭文字をとりましてJASDI(ジャスディ)と称しております。この度、(2003年)6月21・22日の両日にわたりまして長野県松本市において第6回の総会・学術大会を開催させていただきました。幸い年会長をおつとめいただきました信州大学医学部付属病院薬剤部長の大森栄教授のご努力のお蔭をもちまして300名に及ぶ参加者を集め、大きな成果を得たという参加の皆様からのご好評を得ながら2日間の日程を無事に終了することができました。本日はここでJASDIの第6回総会につきましてご報告を申し上げる機会をいただきましたことを大変光栄に存じております。と同時に、これからのJASDIがさらに皆様のお役に立つためにもまず、本日のお話しの前半では日本医薬品情報学会(JASDI)そのものについてここで皆様にご理解をいただくべくご紹介申し上げ、後半において第6回年会についてのご報告を申し上げ、今後、より一層のご支援、ご協力をいただくことができますようお願いをいたしたく、お時間をいただくことにいたしました。

日本医薬品情報学研究会の誕生

 日本医薬品情報学会は1998年、ちょうど今から5年前、5月9日に日本医薬品情報学研究会として発足いたしました。皆様すでにご案内のように、それより5年前の1993年5月には当時厚生省薬務局長の諮問会議として設置された「21世紀の医薬品のあり方に関する懇談会」(21世紀懇)が最終報告を提出しております。そこでは一つには創造性豊かな新規な治療薬の開発つまり「一刻も早く望まれる新薬を患者さんの手に!」という課題の検討をいたしましたけれども、その他にもう一つ、これまでになく注目された重要な課題として「医薬品の適正使用」が取り上げられました。たまたま私はこの会議の一員として参加させていただいておりましたけれども、当時はこの適正使用という言葉そのものが例えば「適正な価格で薬を販売する」というように経済的な面でしか理解されておりませんで、医薬品を的確な情報に基づいて正しく使用し、その評価をまた開発、処方の設計にまでフィードバックするという「医薬品の適正使用」のあり方についての理解はまだ行き届いておりませんでした。わざわざ報告書の中にその言葉の意味を記載して説明するなど、報告書の作成に思わぬ苦労をしたことを思い出します。

(資料1:「くすりは正しく使われて、はじめて有効なものとなる」)

 そこで何よりも重要視されましたのは、医薬品の適正使用に欠かせない「医薬品情報」の伝達、提供のあり方でございました。それまでにも、幸い比較的規模の大きな病院、診療所等におきましては現在、本学会の名誉会長をお願いしております元九州大学医学部付属病院薬剤部長の堀岡正義先生をはじめとする先見的な先生方のご努力によりまして病院薬剤師の職務におけるDI活動の重要性、そのあり方などが検討されてまいりました。1993年には「行政指導による病院における医薬品情報管理の業務基準」が施行されております。


提供 : 株式会社スズケン


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