 好酸球増多症
三楽病院 第一内科 部長
吉川 雄二
好酸球増多症の定義
本日は好酸球増多症についてお話します。
好酸球は骨髄系幹細胞から種々のサイトカインの刺激により分化・産生されます。特にインターロイキン5(IL-5)は好酸球産生に特異的に働き、成熟した好酸球を活性化することが知られています。好酸球の機能については必ずしも詳細は明らかではありませんが、細胞表面にIgE受容体を持っており、IgEを介する免疫に関与しています。また細胞質内に好酸性に染まる顆粒を持っており、その中に寄生虫や組織を障害する蛋白が含まれています。
末梢血液検査の白血球分画を調べますと、健常人で好酸球は1%から5%程度存在いたしますが、好酸球増多症という場合には好酸球数の絶対数が問題になります。好酸球は成人より小児に多い傾向があります。また朝より夜が多いといった日内変動がありますが、一般的な好酸球数の正常値は500個/μL未満です。これ以上の時に好酸球増多症と定義されています。あとで述べますように好酸球は様々な疾患や病態で増加いたしますが、500から1500個/μLまでが軽度、1500から5000個/μLまでが中等度、5000個/μL以上が高度な好酸球増多症とされています。
|