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<スズケンDIアワー> 平成15年10月2日放送内容より スズケン

新薬の薬価算定根拠について(4)


日本大学薬学部 薬事管理学 教授
白神 誠

マクサルト錠の薬価算定

 前回の放送以降薬価基準に収載された新医薬品の薬価算定根拠について説明します。
 初めはマクサルト錠です。成分名は安息香酸リザトリプタンで、杏林製薬の製品です。安息香酸リザトリプタンはセロトニン5-HT1受容体刺激作用を有する偏頭痛治療薬です。本剤と効能・効果、薬理作用、組成及び化学構造、投与形態等が類似しているコハク酸スマトリプタンの製剤であるグラクソ・スミスクラインのイミグラン錠を比較対照薬に類似薬効比較方式(I)で算定されました。同種の薬剤がすでに3成分収載されているので、本来ならば類似薬効比較方式(II)で算定されるところですが、最初にイミグラン錠が収載されてからまだ3年が経過していないことから、類似薬効比較方式(I)が適用されました。さらに算定された価格が外国平均価格の0.713倍であったので、外国平均価格との調整で引上げが行われました。

(資料1:「リザトリプタンの薬価基準」)

リバロ錠の薬価算定と有用性加算

 次はリバロ錠です。成分名はピタバスタチンカルシウムで、興和の製品です。ピタバスタチンカルシウムはHMG-CoA還元酵素阻害作用を示し、高コレステロール血症及び家族性高コレステロール血症を適用とします。スタチン系の薬剤は本剤で5成分目となるので、これも本来なら類似薬効比較方式(II)で算定されるところですが、本剤では有用性加算(II)が認められたことから、類似薬効比較方式(I)で算定されました。比較対照薬はプラバスタチンナトリウムの製剤である三共のメバロチン錠でした。有用性加算は、本剤が第III相臨床試験で比較対照薬であるプラバスタチンよりも優れた総コレステロール及びLDLコレステロール低下作用を示したことを根拠に適用されました。

(資料2:「ピタバスタチンカルシウムの薬価基準」)


提供 : 株式会社スズケン


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