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<スズケンDIアワー> 平成16年1月15日放送内容より スズケン

ドパミン作動性パーキンソン病治療薬
塩酸プラミペキソール水和物


国立療養所宇多野病院 臨床研究部長
久野 貞子

iconパーキンソン病治療の現状

 本日は、新発売されましたドパミン作動性パーキンソン病治療薬の塩酸プラミペキソール水和物の紹介をさせていただきます。
 はじめに、パーキンソン病治療の現状についてお話させていただきます。パーキンソン病は、みなさま、ご存知のように、脳内の中脳黒質線条体系ドパミン神経細胞の変性脱落により、線条体でのドパミンが不足するために、患者様は小刻み歩行とか前傾小股歩行になったり、震えたりする病気であります。従いまして、パーキンソン病の治療戦略と致しましては、第一番目には黒質線条体ドパミン神経細胞死の進展を阻止するための治療法が考えられます。これを神経保護療法と申しますが、現在は現実的ではありませんので、線条体のドパミン系とコリン系の不均衡是正を目的に、L-dopaによりますドパミンの補充療法とドパミン受容体のアゴニスト治療、それから昔から用いられておりましたコリン作動性の機能抑制剤としての抗コリン薬がございます。

(資料1:「パーキンソン病治療のガイドライン」)

 パーキンソン病の治療に関しましては、約10年前から欧米を中心に、治療のガイドラインが発表されております。日本でも一昨年、日本神経学会で治療のガイドラインが作成され、私もそのメンバーとして参加いたしました。それによりますと、早期のパーキンソン病患者では、薬が必要になった時点で70歳以下の、若くて知的機能が障害されていない患者に対しては、ドパミンアゴニスト治療で開始することが勧められております。


提供 : 株式会社スズケン


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