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<スズケンDIアワー> 平成16年1月15日放送内容より スズケン

ドパミン作動性パーキンソン病治療薬
塩酸プラミペキソール水和物


国立療養所宇多野病院 臨床研究部長
久野 貞子

iconプラミペキソールの臨床成績

 さらに国内での、私も参加しましたプラミペキソールの臨床成績では、325例のL-dopa服用中の患者にプラミペキソールとプラセボあるいはブロモクリプチンの3群に分けて治験を行ったところ、12週間後の結果では、先程申しましたUPDRSでPartIIの日常生活動作、PartIIIの運動能力を比べますと、明らかにプラセボグループに比べて、プラミペキソールグループの日常生活動作、運動能力の改善が証明されております。

(資料3:「UPDRS合計スコアの推移」)

 さらに海外のデータに関しまして、特に初期のパーキンソン病患者を対象として、L-dopaで開始されたグループ150例、プラミペキソールで開始されたグループ150例を比較したカルムスタディが米国でなされました。この結果をみますと、パーキンソン病の初期患者ではじめて運動合併症(日内変動やジスキネジア)が出現した時点をエンドポイントとして、評価しますと明らかにプラミペキソールグループでは運動合併症の出現がL-dopaで開始したグループに比べて少ないという結果でありました。副作用は、傾眠、全身性浮腫、抹消性浮腫などが認められております。

(資料4:「線条体ドパミン作動性」)

 さらに、その一部の患者、約80例で線条体のドーパミン作動性の神経活動に対する検討が123Iβ-CITスタディでなされております。これによりますと、123Iβ-CITというのはドパミンのトランスポーターを映し出す核種でありますけれども、SPECTで経過を見ますと、線条体におきましてドパミンのトランスポーター減少比率がプラミペキソールで始めたグループが、明らかにL-dopaで始めたグループより、減り方が少ないということが認められており、もしかしたら神経細胞の保護作用があるかもしれないと推定されております。

(資料5:「振戦に対する効果」)

 さらに、最も治療効果がありましたのは震えでありまして、私ども日本の結果もそうでありましたけれども、震えの非常に強い患者に良い結果でありました。
 プラミペキソールの泣き所は急な眠り込みというのがございまして、自動車の運転中とか食事中なんかに突然眠くなるという副作用があります。従って、この薬は運転をする方には使わないで欲しいという条件が付いております。以上、プラミペキソールに関しまして、今回新たに発売されましたのを機会に、プラミソールの国内、国外での文献の御紹介を行いました。さらに私が治験の時に経験した患者の反応は他のドパミンのアゴニストに比べて格段によかったということと急な眠り込みの副作用は自験例ではなかった事を付け加えます。


提供 : 株式会社スズケン


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