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<スズケンDIアワー> 平成16年3月4日放送内容より スズケン

DI実例集(144)
リチウム中毒の対処法と迅速な血中濃度測定法


北里大学東病院薬剤部
椎 崇

icon「リチウムの血中濃度測定」

 リチウムの血中濃度測定は、測定試料の遠心分離や希釈操作などの前処理が必要な炎光法または原子吸光分析法で行われており、施設・設備の制約から検査部で測定ができない病院が多く、外部検査会社に測定を依頼し、緊急時の対応ができないなどの問題点がありました。しかし、近年開発されたイオン選択性電極を利用した測定方法を用いれば、測定時間は1検体あたり約60秒で、測定操作は血液または血清の吸引のみであり、きわめて迅速かつ簡便に測定できることを私たちは確認しています。

(資料5:「リチウム中毒が疑われるなどの緊急時の対応」)

 北里大学東病院では、リチウム中毒が疑われるなどの緊急時、速やかに測定が必要な場合には、電極法を用いて全血で測定し、測定結果を医師に連絡しています。また、外来でこの測定法を用いることにより受診前に血中濃度測定ができれば、次回来院を待たずして用量調節をすることもでき、個別投与設計が可能です。医療現場において測定結果が迅速に得られるため、薬剤師は精神神経科の臨床業務の中でリチウム投与量の適正性の評価および投与設計を行う機会を得ることができます。


提供 : 株式会社スズケン


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