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<スズケンDIアワー> 平成16年4月22日放送内容より スズケン

新薬の薬価算定根拠について(6)


日本大学薬学部薬事管理学 教授
白神 誠

icon「フマル酸テノホビル ジソプロキシル」の算定根拠

 薬価基準の全面改正が行われたため、今回ご紹介する「新たに薬価基準に収載された新医薬品」は緊急収載された1品目だけです。

(資料1:「フマル酸テノホビルジソプロキシルの概略」)

 製品名はビリアード錠です。成分名はフマル酸テノホビル ジソプロキシルで、日本たばこ産業の製品です。フマル酸テノホビル ジソプロキシルは、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害作用を有し、HIV-1感染症に用いられる薬剤です。本剤と効能・効果が類似し、薬理作用、化学構造、投与形態が同一のサニルブジンの製剤であるブリストル製薬のゼリットカプセルを比較対照薬に類似薬効比較方式Iで算定されました。ビリアード錠は、ゼリットカプセルが1日2回服用であるのに対して、1日1回の投与で済み、コンプライアンスの向上が期待できること、HIVの治療歴があり耐性歴のある患者に使用できること、ハート療法において問題となる脂質代謝異常発現率が低いことの3点により、対象疾患の治療方法の改善が示されていると判断され、有用性加算IIが認められています。本剤はHIV感染症の治療薬であることから、薬価基準に緊急に収載する必要があり、3月17日の中医協で審議され、4月2日に薬価基準に収載されました。


提供 : 株式会社スズケン


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