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<スズケンDIアワー> 平成16年4月29日放送内容より スズケン

平成16年度調剤報酬の改定について


厚生労働省保健局医療課
日田 充

icon長期投薬情報提供料等の評価見直し

 また、長期投薬の処方実態を踏まえた薬剤管理及び情報提供等の評価として、長期投薬情報提供料等の評価の見直しも行われました。

(資料8:「本改定の主要項目B〜情報提供・服薬管理指導の評価B」)

 長期投薬情報提供料は、14日分を超える投薬に対し、投薬期間中に薬剤の使用に係る重要な情報を知ったときに、患者等に当該情報を提供し、あるいは服薬期間中に服薬状況等の確認又は必要な指導を行った場合に、算定できるものです。今回の改定においては、従来の投薬期間の制限が撤廃され、長期投薬が処方されている実態に鑑み、患者の安全性確保に係る情報提供等についてさらなる評価が行われました。併せて長期にわたる保存の困難性などから、分割して行う調剤についても評価が行われました。具体的には、長期投薬情報提供料1が従来の15点から18点へ、長期投薬情報提供料2が従来の25点から28点へと見直されました。また従来から実施されている分割調剤について、分割調剤時の調剤基本料として5点が新設されました。ただし分割調剤の算定要件として、14日分を超える投薬が行われた処方せんのみ対象となること、当該処方せんを発行した医療機関等に対し照会を行うとともに、分割理由等の必要な事項を調剤録に記入することに留意して下さい。

icon在宅医療における薬剤管理指導の評価

 最後に4つ目の項目として、在宅医療における薬剤管理指導の評価について説明いたします。在宅の癌患者や居宅において中心静脈栄養療法が施されている患者については、疼痛コントロールなどきめ細かい薬物療法が求められていますが、従来の在宅患者訪問薬剤管理指導料の算定は、月初めに薬剤管理指導計画を立てることを前提とした上で、月4回までと限定されていました。今回の改定においては、患者個々の病態に合わせた在宅医療の充実を図る観点から、在宅患者訪問薬剤管理指導料の算定回数について見直しが行われました。具体的には、在宅患者訪問薬剤管理指導料の点数自体は変わりませんが、癌末期患者及び中心静脈栄養療法患者については、週2回かつ月8回までに限り算定できるものとされました。
 以上で調剤報酬の主な改定項目についての説明を終えますが、今回の改定では、答申に当たっての中央社会保険医療協議会の意見として、調剤報酬については医薬分業の進展を踏まえ調剤基本料の区分、「剤」に基づき算定する調剤料やかかりつけ薬剤師の機能等の保険薬局の機能について体系的な検討を行うこととされていますので、ご参考までに紹介させていただきます。
 最後になりましたが、最も大切なことは患者さんに対する安心かつ良質な医療を提供することであり、この業務の一翼をまさに薬剤師が担っているわけです。そのことを念頭に置きつつ、医療人として薬剤師が日常業務を通じてこれまで以上にご活躍されることを期待して、私からの説明を終わらせて頂きます。


提供 : 株式会社スズケン


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