東邦大学泌尿器科 講師
永尾 光一
日本のED患者の現状
勃起不全、略して「ED」という言葉はすでに一般に広く知られるようになりました。このEDの治療の領域に、今度新しい治療薬、一般名「塩酸バルデナフィル」(商品名「レビトラ錠」)という経口の治療薬が発売されることになりました。すでにバイアグラがEDの治療薬として有名ですが、さらに新しい特徴を持ったレビトラ錠がEDの治療に使えるようになります。

日本のEDの患者数は、1998年に全国の30〜79歳の男性を対象に行った疫学調査で、軽度を除いても実に1,130万人いると推定されました。これは「常に性交できない」完全EDと、「ときどき性交できない」中等度EDの患者数であり、「たまに性交できない」軽度EDを加えると、さらに多くの人がEDに罹患していると考えられます。また、50歳台では2〜3人に1人が中等度〜完全EDで、50歳以上でみると、日本はアメリカにおけるEDの罹患率を上回っています。今後、ますます高齢化が進むとEDの罹患率もさらに上昇していくものと考えられます。
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