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<スズケンDIアワー> 平成16年8月12日放送内容より スズケン

レフルノミドによる間質性肺炎


ルミネはたの眼科 院長
秦野 寛

icon眼科細菌感染症治療の現況

 本日は、新しいキノロン系抗菌点眼薬ガチフロキサシンについてお話をさせていただきます。眼科領域での細菌感染症の起炎菌の大きな特徴は、結膜炎、眼瞼炎等の外眼部感染症、及び眼内炎の原因の約70%はグラム陽性菌であることです。しかし、角膜炎ではいまだに緑膿菌、モラクセラ菌やセラチア菌などのグラム陰性菌も重要であり、眼内炎では嫌気性菌も問題となります。したがって広域抗菌スペクトルの薬剤が望まれている状況から、眼科細菌感染症には、現在キノロン系抗菌点眼剤が標準選択となっていると思われます。

iconキノロン薬開発の歴史

 本日のテーマであるガチフロキサシン点眼剤について解説するにあたって、まず、ざっとキノロン薬の開発の歴史を見ておきたいと思います。1962年に開発されたナリジクス酸、ピぺミド酸(これらオールドキノロン薬と呼ぶのですが)から始まり、その後フッ素とピぺミド酸を合体させたような構造の薬剤(いわゆるキノロン薬と呼びますが)であるノルフロキサシンが1984年に開発されました。そしてさらに、キノロン骨格の8位にメトキシ基を導入したガチフロキサシンが1999年、日本では2002年に開発されました。これらの開発の経緯は、まさに抗菌スペクトルの拡大の歴史でもありました。

(資料2:「ガチフロキサシンの化学構造」)

 いわゆる第一世代キノロン、オールドキノロンのナリジクス酸は、グラム陰性桿菌のみに有効でしたが、第二世代キノロンのピぺミド酸は緑膿菌にも有効になりました。次に第三世代のニューキノロンとなり、ノルフロキサシンではグラム陽性菌にも有効になりました。そして、その後は第三世代の弱点であった、レンサ球菌属(肺炎球菌)にも有効で、また菌の耐性獲得をさらに困難にした第四世代キノロンとして、ガチフロキサシンが生まれたわけです。


提供 : 株式会社スズケン


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