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<スズケンDIアワー> 平成16年9月23日放送内容より スズケン

医薬品情報統合システム“JUS D.I.”について


財団法人東京都保険医療公社
大久保病院薬剤科
廣井 順子

iconJUS D.I.導入のメリット

 JUS D.I.導入後、医薬品集作成のためにかかるデータベース入力時間は大幅に短縮しました。従来では、薬事委員会決定後準備を始め、一週間以上も医薬品データーベースの入力に時間がかかりました。現在では、医薬品集のためにかかるデータベースメンテナンス時間は月に2時間程度でできます。さらに、毎月配信発行する最新版医薬品集の作成には約15分もあればできます。この医薬品集はPDFファイルでできているので、パソコン端末からダウンロードしてPDAに取り込み、日々持ち歩いて利用している医師もいます。また、院内LANで全病棟と医師端末、各コメディカル、図書室、事務部門、医事課どこでもこの検索システムを利用することができるため、従来印刷し配布していた医薬品集を必要としなくなりました。医薬品集は、改訂版の発行にかかる印刷製本代として300冊120万円、一冊4000円かかるところ、簡易版医薬品集の印刷は一部A4用紙27枚で300冊としても紙1枚あたり1円で換算すると8100円で作成することができます。この簡易版医薬品集は採用薬品の詳細までは掲載していないため、詳細は院内LAN端末か処方オーダリング端末のPDF医薬品集を利用するようにお勧めしています。つまり、当院では医薬品集は3種類存在します。JUS D.I.採用医薬品集、PDF版医薬品集、簡易版医薬品集です。どれもJUS D.I.を利用して作成したものです。さらに国内の保険適応薬は全て網羅しているため、毎年各病棟、診療科に配置していました一冊23500円のDRUG IN JAPANを購入する必要もなくなりました。この両面から考えても、コスト削減をすることができ、経済的効果が大きいことがわかります。
 このJUS D.I.は、日々更新される医薬品添付文書の情報について自動更新をしていきます。なかでも、削除薬品の管理については、代替え薬品の編集も更新と共に知らせてくれるため医薬品集のメンテナンスにかかる時間は毎朝の5分ですむようになり、以前と比べて大幅にメンテナンスにかかる時間が減りました。さらに、毎日の改訂情報から、個別医薬品コード(YJコード)や刻印の変更も知ることができるため、院内処方オーダリングシステムや薬剤処方監査システムなどの薬品マスターメンテナンスもMRが持参する情報を待つことなく改訂更新することが可能となりました。

(資料2:「薬剤科ホームページ(医薬品情報サービス)」)

 また、この処方オーダリングシステムの薬品マスターについては標準医薬品マスターであるMEDISに準じているため、JUS D.I.のMEDIS情報抽出システムを利用することでほとんどが網羅することができます。このJUS D.I.導入以前には、院内処方オーダーシステム、薬剤科処方監査システム、医薬品出入庫システム、薬品一包化調剤システム、医事会計システムなど、それぞれが独自でもっている薬品マスターに必要な管理コードを手入力でアクセスを使いデータを登録管理していました。しかし、当院独自の薬品管理コードをJUS D.I.に登録することで各システム共通のコードは網羅されることとなり、データの管理を一元化することも容易となりました。さらに、この各コードはJUS D.I.で一括管理するようにしてからは、同じ薬剤科内でも院内LAN端末のある医薬品出入庫管理室、DI室、医事課など、どこででも参照することができるため、お互いのデータ照会も短時間ですむようになりました。


提供 : 株式会社スズケン



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