日本社会薬学会第23年会は、札幌市にあります北海道大学学術交流会館を会場として2004年9月18日から19日の2日間開催されました。本日は、はじめに年会を主催しております日本社会薬学会と社会薬学を取り巻く環境について簡単に御紹介させていただき、その後、第23年会の内容についてお話しさせていただきたいと思います。

日本社会薬学会のあゆみ

　日本社会薬学会は、1982年に今は亡き北海道大学薬学部教授の上田亨先生らが中心となって発足させた「社会薬学研究会」が母体であり、1999年に日本社会薬学会となりました。学会長は今年度から日本大学薬学部の白神教授が努めております。支部は東京をはじめ、北海道、東海、近畿の4支部があります。会員数は約400名と小規模な学会ですが、今回は会員外の参加者も多く、薬学教育や薬剤師職能の変化に伴い、この学会の重要性が認識されることにより、今後は会員数が増加していくものと期待しております。