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<スズケンDIアワー> 平成16年10月7日放送内容より スズケン

インフルエンザ予防治療薬 リン酸オセルタミビル


神奈川県警友会けいゆう病院 小児科部長
菅谷 憲夫

iconインフルエンザ予防の基本的考え方

 高齢者の施設やハイリスク患者のいる病院では、今後積極的に予防投与が行われることになると思いますが、予防の基本はやはりワクチン接種であることを忘れてはいけません。
 小児には、現時点ではoseltamivirの予防投与は認められていません。感染すると重症化しやすい乳幼児でのoseltamivirによる予防を考えている先生方も多いと思います。しかし、家族内の小児、特に兄弟間でoseltamivirの予防投与を試みても、多くの場合、結局発病してしまうことが多いと思います。それはインフルエンザの潜伏期間を考えていただければわかります。例えば48時間といたします。小学生の兄がインフルエンザで来院したとします。弟が2歳といたしますと、何とか、予防投与したいところです。しかし、兄が来院した時点で、おそらく弟はもう兄から感染を受けて、潜伏期の12時間〜24時間ぐらいだろうと思います。そうすると、病院から帰宅してすぐか、夜には弟も発熱して発症してしまいます。あるいは、一緒についてきた弟が元気そうに見えても、37.5度ぐらいの微熱があることもしばしばあります。ですから、家族内での予防はたいへんに難しいので、むしろ早期の治療を心がけるようにした方がよいと思います。早期の治療は、より効果が高いことが知られています。兄弟や親がインフルエンザに発病したときは、幼児では微熱があったり、多少とも風邪症状があれば、早めにoseltamivirを処方して治療を開始する早期治療が良いと思います。そして、翌日に迅速診断してインフルエンザが感染したことを確認するのがベストだろうと思っております。oseltamivirを処方したからといって、迅速診断が陰性化することはありません。


提供 : 株式会社スズケン

    

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