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<スズケンDIアワー> 平成16年11月25日放送内容より スズケン

持続性ペグインターフェロン製剤 C型慢性肝炎治療薬−ペグインターフェロンα−2b


虎の門病院 副院長
熊田 博光

icon はじめに

 わが国では、今や肝臓癌は国民病の一つと言われています。C型慢性肝炎に対して、インターフェロン療法が行われたのは今から約12年前の1992年の2月にスタートしている。この時点ではC型慢性肝炎にインターフェロンを使うことにより、多数の肝炎の人が治ると推定されていた。しかし、実際にはC型慢性肝炎の人の約30〜40%が治癒しただけで、残りの60〜70%は残念ながらウィルスは死滅できず、慢性肝炎が持続したという現実がある。

icon C型慢性肝炎における多様な病態

 そこで、このC型肝炎で治る人と治らない人は、なぜ違うだろうかということが議論となった。その結果、世界にはC型慢性肝炎は11グループ29種類のC型肝炎があることがわかり、また日本では1b、2a、2bの3種類のウィルスがいることが発見された。また同じC型慢性肝炎でも、ウィルス量が多い、すなわち100キロコピー/mL以上の人と100キロコピー/mL以下の人に分かれ、それぞれ治療効果が異なった。その結果、通常のインターフェロン単独療法24週、すなわちインターフェロンの6ヶ月投与により、1bのウィルスが100キロコピー/mL以上の高ウィルス量の人は、その治癒率はわずか5%であった。一方、ウィルスのタイプが2a、2bのタイプで特に100キロコピー/mL未満の人は70〜80%の治癒率であった。またグループの中で、2a、2bで高ウィルス量、および1bの低ウィルス量は、それぞれ50%であった。
  こうしたことから、1992年から2001年まではこのインターフェロン療法の6ヶ月投与により、2a、2bの低ウィルス量は70〜80%、また1bの低ウィルス量と2a、2bの高ウィルス量は約50%の人が治癒し、現在わが国に残っているのは1bで高ウィルス量が圧倒的に多いことが知られている。また日本におけるC型肝炎で最も多いのは、この1bで高ウィルス量である。しかし、インターフェロンの単独6ヶ月投与では、その治療効果は5%以下であるため、この数年はインターフェロンの6ヶ月投与はあまり行われなくなった。
 その後、2001年の12月になりリバビリンとの併用療法24週間が、保険で収載されることにより、一時このインターフェロン+リバビリンの24週間投与が第一選択となった。また、この治療効果は1bの高ウィルス量は、単独投与の約5%に比べ約20〜30%と効果は著しく高くなった。

    
提供 : 株式会社スズケン

      

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