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<スズケンDIアワー> 平成16年11月25日放送内容より スズケン

持続性ペグインターフェロン製剤 C型慢性肝炎治療薬−ペグインターフェロンα−2b


虎の門病院 副院長
熊田 博光

icon 早期診断・早期治療の確立

 しかも、わが国では患者さんが高齢化しており治癒率の高い治療は早急に必要な事態が現在あります。厚労省も平成14年度から国民運動の一環として、40歳以上の日本人は全てC型肝炎ウィルスとB型肝炎ウィルスをチェックして、早期のうちに肝臓の専門医に送るということを推奨しております。
 しかし、まだまだわが国では、発見時すでに肝臓癌で治療が難しい人も多数来院されるのも現状である。こうした最も効果が高い治療ができた以上、早急に人間ドックあるいは節目検診によりC型肝炎を早期に発見する必要があると思われる。

(資料7:「ウィルス消失時期別SVR率」)

 また、このペグイントロン+リバビリンの48週投与は、世界でも標準的投与と言われている。この投与法は通常アメリカ、ヨーロッパでは12週間、すなわち3ヶ月間使ってウィルスが消えなければ、まず治ることはないということで、その治療を中断していた。しかし、わが国の成績ではこのペグイントロンとリバビリンを4週目で消えた人はペグイントロンでは100%の人が治癒し、また12週目までに消えた人は71%が治癒している。
 もっと驚くことは24週目、すなわち6ヶ月ではじめてウィルスが消えた人でも約40%のが治ってしまっていることである。こうしたことから、今1b高ウィルス量に対するインターフェロンの第一選択は、この度承認されたペグイントロンα−2bとリバビリンとの併用療法ということとなる。
 一方、治らなかった人の中でもトランスアミナーゼが、正常が続く人症例も多数認められる。実際にペグイントロンとリバビリンを投与した後のトランスアミナーゼの正常化率は約6割であり、治癒した人以外にもその効果は得られている。将来、わが国の肝臓癌が減るためには、慢性肝炎の早期に、こうした最も効果の高い治療を施すことが必要となる。そして、慢性肝炎から肝硬変の進展を止めること。また将来的には、こうした治療を肝硬変にも適用し、肝硬変から肝癌への進展を止めることが必要である。高齢者の多い日本においては早急にその治療を行えば、肝臓癌を2010年までには減少し、肝癌は必ずや撲滅されると思われる。

    
提供 : 株式会社スズケン

      

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