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<スズケンDIアワー> 平成16年12月2日放送内容より スズケン

DI実例集(147) 注射用抗生物質製剤等によるショック等に対する安全対策について


北里大学病院 薬剤部 主任
坂倉 智子

icon抗菌薬投与に関連するアナフィラキシー対策ガイドライン

 このガイドラインには、抗菌薬静脈内投与の際の重要な基本的注意事項の他、アナフィラキシーショックの発現予防のために行わなければならないことや、投与時や救急時の対応などについてまとめられています。

(資料5:「抗菌薬に関連するアレルギー歴がある患者の対応」)

 薬剤投与歴やアレルギー歴に関する問診を十分に行った結果、抗菌薬に対するショックの既往がある患者については、当該抗菌薬の投与は禁忌となります。また、類似抗菌薬の投与は原則禁忌となりますが、同じβラクタム系薬でも系統が異なる抗菌薬の皮膚反応試験が陰性だった場合には、慎重に投与することが可能です。ただし、アナフィラキシー発現のリスクが大きいことを十分に認識して対処することが必要です。
 ショック以外の過敏症の既往のある患者については、当該抗菌薬の投与は原則禁忌です。ただし、皮膚反応試験が陰性であることを確認した上であれば、アナフィラキシー発現のリスクがあることを認識した上で慎重に投与することが可能となります。その他、これらの患者に類似の抗菌薬を使用する場合や、抗菌薬以外の薬剤に対してアレルギー歴がある場合、気管支喘息などのアレルギー疾患を有する場合などは慎重投与となります。
 なお、これらの薬剤アレルギーが疑われる患者において抗菌薬を投与せざるを得ない場合は、即時型アレルギーの存在を確認するために、あらかじめ皮膚反応試験を行うことについての意義が臨床的に認められています。皮膚反応試験にはプリックテストと皮内反応試験がありますが、薬剤アレルギーの発症が疑われる患者の場合、まずプリックテストから行うのがより安全とされています。なお、従来の皮内反応試験用の試薬はロットや添加剤などの内容が実薬と異なるため、プリックテストおよび皮内反応試験のいずれを行う場合にも、実薬の一部を使用します。


提供 : 株式会社スズケン

      

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