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<スズケンDIアワー> 平成17年2月3日放送内容より スズケン

第25回日本臨床薬理学会年会を振り返って


静岡県立大学大学院薬学研究科臨床薬剤学教室 教授
中野 眞汎

icon 「臨床試験」を中心にしたテーマ編成

 グランシップ1階の大ホール会場は「臨床試験」を中心にし、1日目の朝には「中央倫理委員会をいかに活用するか」のテーマで複数の施設の治験を同じプロトコルで実施する場合の中央倫理委員会の有用性を議論してもらいました。午後のシンポジウムでは「製薬企業における臨床開発の実態」というテーマで企業の皆様に登場していただき、企業の中で実施しておられる開発業務を担当者自身に紹介していただくことにより、医療従事者が企業内の実態を理解していただく場を提供させていただきました。

(資料2:「患者のための患者と共に創る臨床試験システム」)

 2日目の朝には、現在発展が求められています「医師主導の治験実施の現状と問題点」を浮き彫りにしていただきました。午後には、本学会の理事長であり、現在大分大学病院長をお勤めの中野重行先生からご提案いただきました「患者のための、患者と共に創る臨床試験システム」というテーマを取り上げさせていただき、九州からと地元静岡県の患者さんにも議論に入っていただきました。このような企画が出発点となって、患者さん自身も積極的に臨床試験に加わっていただく時代を期待します。
 臨床試験に関係するもう一つのシンポジウムでは、現在国際的に議論がなされています「臨床試験の登録と結果公開」の問題を議論していただきました。興味深いことに、このシンポジウムが開催されてまもない10月からアメリカでは臨床試験の結果を掲載するWebサイトが開設されました。このことは、私が臨床薬理学会誌の2004年6号に紹介させていただいております。

icon 「薬物療法の安全性」に関するテーマ編成

 2つ目の路線は薬物療法の安全性に関係する分野でグランシップ6階にあります交流ホールで続けていただきました。診療を求めて受診なさる患者が薬物が原因で体調を崩すことは避けたいと考えており、この分野の発展が期待されます。1日目の朝には最近注目されている「トキシノゲノミクスの現状と臨床薬理学分野への応用」が討論され、午後には「薬物による有害反応の早期発見と回避に向けた新たな試み」のテーマで、有害反応の原因を突き止めて、予防した例も紹介されました。このように原因を解明できれば、予防法が検討できますので、この方面の発達は薬物療法の大きな問題点を解決することになります。
 二日目の朝には「薬物有害反応の最新情報」のテーマで、いくつかの治療薬グループについて紹介されました。午後には「有害反応の評価に関するコンセンサスを目指して」のテーマで、製薬企業の安全管理部門担当者も加わって議論がなされました。

    
提供 : 株式会社スズケン

      

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