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<スズケンDIアワー> 平成17年2月10日放送内容より スズケン

小児用抗ヒスタミン薬〜塩酸エピナスチン


用賀アレルギークリニック院長
永倉 俊和

icon 塩酸エピナスチンドライシロップの臨床成績

 これに対し、ごく最近、塩酸エピナスチンの小児用ドライシロップが日本でも承認されました。これは成人では10年以上にわたり用いられてきた抗ヒスタミン作用を有する抗アレルギー薬塩酸エピナスチン(商品名アレジオン)をドライシロップとして小児用に適応拡大したものです。

(資料4:「臨床成績:アトピー性皮膚炎(第III相試験)」)

 まず、臨床成績について見ますと、15歳以下の小児アトピー性皮膚炎患者84例の第III相臨床試験成績では、医師判定による「かゆみの程度」は投与2週、4週で有意な改善が認められました。また、かゆみの程度の改善に伴い皮疹の程度も有意に改善しました。この臨床成績は、これまで小児用抗アレルギー薬として最も繁用されているケトチフェンとの二重盲検比較試験でも検討されており、同様の効果が確認されました。

(資料5:「臨床成績:アレルギー性鼻炎(第III相試験)」)

 小児通年性アレルギー性鼻炎に関しては、第III相臨床試験において、くしゃみ、鼻汁、鼻閉というアレルギー性鼻炎の3大症状を、投与2週で有意に改善しています。特に通年性アレルギー性鼻炎で問題となる鼻閉に対しても、優れた効果を発揮しています。この臨床試験もケトチフェンとの二重盲検群間比較試験で検討されており、同等の効果が確認されました。

icon 塩酸エピナスチンの薬理学的特徴

 一方、塩酸エピナスチンの薬理学的な特徴として、抗ヒスタミン作用の発現が早く強力なこと、そして持続的であることが示されています。
 例えば、塩酸エピナスチンは「投与1時間」でプラセボに比べて有意に皮膚膨疹面積を抑制します。また、塩酸エピナスチンの抗ヒスタミン作用の持続時間の検討では、24時間にわたり持続的な抗ヒスタミン作用を発揮することが示されました。
 今回、新たに承認された塩酸エピナスチンドライシロップは小児用抗ヒスタミン薬としては、日本で初めての1日1回投与となりますので、服薬コンプライアンスの上ではよいことです。日中の症状が激しい患者さんには朝の投与を、夜間あるいは起床時の症状が激しい方には夜の投与が勧められます。


提供 : 株式会社スズケン

      

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