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<スズケンDIアワー> 平成17年3月31日放送内容より スズケン

関節リウマチ治療薬―エタネルセプト(遺伝子組み換え)


埼玉医科大学総合医療センター第二内科 教授
竹内 勤

icon エタネルセプトの臨床的効果

 このエタネルセプトの臨床的効果はどうかと申しますと、先の抗体製剤でございますインフリキシマブと同等の作用がある、ということが色々な臨床試験で確かめられております。

(資料4:「抗TNF製剤の比較」)

 我が国でも欧米の臨床試験にならいまして、各種の抗リウマチ薬に不応性の関節リウマチの方たちに対しまして、プラセボ、10mg、25mgという3群間で比較いたしました。この製剤は半減期が4.2日とやや短いものでございますから、週に2回皮下注射いたします。そのような形で3群間で比較しましたところ、プラセボに比べまして、10mg群も、25mg群も、有意に約60%以上の人たちに有効性が確認され、すばらしい成績を残しました。以上のことから今回承認されます用量は、週に2回、10mgないし25mgを皮下注射する、というものでございます。

(資料5:「エタネルセプトの臨床的効果」)

 その効果は今申し上げましたように、だいたい、これまで抗リウマチ薬が効かなかった方たちの6割以上の方に有効性を示しますが、その効果の見られるポイントといたしまして、早い方では投与直後から、概ね2週間後くらいから効果が実感できるようになりまして、多くの方でだいたい3ヶ月から6ヶ月で効果がピークに達すると言われております。
 この製剤は、先のインフリキシマブと同じように、臨床効果を抑えるだけではなくて、関節破壊の進行を抑制するという特徴がございます。そのことがいくつかの臨床試験で確かめられておりまして、メトトレキサート単独で投与して関節破壊が進行してしまうような人たちに対しまして、その関節破壊の進行を強力に抑えるということが確認されています。


提供 : 株式会社スズケン

      

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