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<スズケンDIアワー> 平成17年6月2日放送内容より スズケン

大腸癌治療薬―オキサリプラチン


国立がんセンター中央病院   内科医長
白尾 國昭

icon 大腸癌の世界的標準治療

(資料11:「FOLFOXの治療法」)

 以上のような結果をもって、 Oxaliplatinは日本でも承認された訳ですが、前述した通り世界的標準治療はFOLFOX4であります。これは、-LV 100mg/m2およびOxaliplatin 85mg/m2を2時間かけて点滴静注し、その後5-FU 400mg/m2を急速静注します。さらに、5-FU 600mg/m2を22時間かけて持続点滴して一日目を終わりますが、二日目も同様の治療を行い、これを2週間毎に繰り返すという方法です。

(資料12:「FOLFOX4の毒性」(1))

  FOLFOX4の毒性について述べますと、grade3以上の白血球減少および好中球減少が20%および53%に認められています。血小板減少のgrade3も5%に認められ注意が必要と思われます。
 消化器毒性の頻度も比較的高く、特に下痢、悪心・嘔吐には注意が必要と思われます。
 その他、肝機能異常、疲労、咳にも注意が必要かと思われます。

(資料13:「FOLFOX4の毒性」(2))

 最後に、神経毒性ですが、 grade1が82%、機能障害を伴うgrade3が19%も出現しています。Oxaliplatinによる機能障害を伴う神経症状は、その蓄積量に関係し、総投与量が800mg/m2前後で10%を超えると言われていますので、休薬、減量などの注意が必要と思われます。


提供 : 株式会社スズケン

      

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