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<スズケンDIアワー> 平成17年7月21日放送内容より スズケン

添付文書の副作用の中に見られる症候群(1)「溶血性尿毒症候群」


帝京大学 名誉教授
清水 直容

icon HUSの診断

 それではトロンボモジュリンというものがどういうものによって切断されるか、ということになりますが、今回の話はもちろん先程あげた多くの医薬品についてですけれども、その他にもその内皮細胞が障害されますと切断され、それに関係しては多くのウイルスですとか、免疫複合体ですとか、あるいは白血球などから分泌されるサイトカイン(炎症性のサイトカイン)といったようなものもその切断に関係してくる訳で、トロンボモジュリンは後程述べますけれども現在、血液をとれば測定できますので、それがHUSの診断にも非常に大事だと思います。
 後はvonWillebrandの因子ですけれども、これがADAMTSという酵素によって切断されるのですが、それの発現がこの凝固に関係してくるということでその酵素を測定するというのも診断に役に立ちます。

(資料9:「臨床検査」)

 この溶血ということでこれは当然、赤血球の破壊ですけれども、先天性のものであるかどうかというようなことは当然いろいろな検査法がございますけれども、実際の臨床検査としては貧血が起こっているのは当然ですが、その他に赤血球の中から出ていますLDHとか、そういうものを測ると、あるいは末梢での破壊ですから骨髄ではもっと作ろうということで、網状赤血球というのが増えてまいります。

(資料10:「溶血性貧血の検査所見」)

 そういうことの他に先程のトロンボモジュリンを測るというのが役に立つ訳です。
 血小板の方は5万個以下になりますと色々と紫斑が起こってまいります。それから急性の腎不全の方はこれは当然カリウムが高くなってくるとか、あるいはクレアチニンが増えてくるとか、ただ今回の場合にはパラアミノ馬尿酸を使った腎の血流量を測定するということも、今回の病態につながる重要な検査であります。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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