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<スズケンDIアワー> 平成17年8月18日放送内容より スズケン

閉経後骨粗鬆症治療薬(SERM)―塩酸ラロキシフェン


徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 教授
松本 俊夫

icon 骨粗鬆症治療の現状

 骨粗鬆症とは、「骨強度が低下することによって骨が折れやすくなった状態」と定義されます。骨強度は、主に骨密度に加えて骨質に規定され、骨強度の低下が、骨が折れやすくなる大きな原因と考えられています。現在、骨粗鬆症患者は、我が国ですでに1千万人を突破しており、高齢者での大きな問題となっております。このうち大多数を占める閉経後骨粗鬆症の治療薬としては、従来、閉経後のエストロゲンの低下が、その原因に深く関わることから、エストロゲンが第一選択として考えられてきました。ところが、エストロゲンの治療を続けることによって、心血管病変や乳ガンの発症などが増加するという成績が示されて以来、エストロゲン補充療法に対しては大きな見直しが広まりました。
 その中にあって、SERM(Selective Estrogen Receptor Modulator)が選択的にエスロトゲン受容体に結合することで、組織特異的に作用を発現する薬剤として登場しました。この薬剤は子宮や乳腺などの古典的なエストロゲンの標的細胞では、抗エストロゲン作用を発揮する一方で、骨あるいはコレステロール等に対しては、エストロゲンと同様に良い効果を発揮する薬剤として非常に注目されているものであります。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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