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<スズケンDIアワー> 平成17年11月24日放送内容より スズケン

話題の新薬2005(3)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon 深在性の抗真菌症治療剤「ボリコナゾール」

 同じく深在性の抗真菌症治療剤として、ボリコナゾールがあります。
 この薬はアゾール系の深在性抗真菌治療薬で、点滴静注用の注射剤と経口用の錠剤があります。

(資料5:「ボリコナゾールの構造式」)

 ボリコナゾールはフルコナゾールの有する多くの優れた特徴を持つとともに、カンジダ症に対する真菌活性を亢め、非常に広い抗真菌スペクトルを有しております。2005年の4月に認可されました。
 効能・効果は、浸襲性アスペルギルス症、肺アスペルギローマ、カンジダ血症、クリプトコックス髄膜炎、フサリウム症、スケドスボリウム症等の重症または難治性の真菌感染症であります。
 用法・用量として、錠剤は、通常、成人では初日に1回300mgを1日2回、2日目以降は1回150mgまたは200mgを1日2回食間に投与します。なお効果不十分の場合は適宜増量致します。また、注射薬の場合には、初回に1回6mg/kgを1日2回、2日目以降は1回3〜4mg/kgを1日2回点滴静注致します。
 なお本薬の警告として、この使用にあたって、感染症の治療に十分の知識と経験を有する医師が重症又は難治性の真菌症に対してのみ行うこと。重篤な肝障害の見られることがあるので、よく注意して定期的に肝機能検査を行うこと。霧視、視覚障害等の現れることがあるので、本剤使用時には自動車の運転、危険性のある作業等を避けさせること、とされております。
 併用禁忌薬は、リファンピシン、リトナビル、長時間作用型のバルビツール酸誘導体、シサプリド、麦角アルカロイドなどであります。
 副作用は78%に見られ、主なものは視覚障害、肝機能障害、霧視などであります。
 なお重大な副作用として、アナフィラキシー様反応、皮膚粘膜眼症候群、肝障害、心不全、不整脈、腎障害などが見られます。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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