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<スズケンDIアワー> 平成17年12月29日放送内容より スズケン

医薬品・医療機器等安全性情報-最近の話題(2)-


NTT東日本関東病院 薬剤部長
折井 孝男

icon 副作用の早期発見のために

 SJS、TENは、その発生はまれであるものの、いったん発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがあります。さらに皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器官等に障害を残したりするなど、重篤な皮膚症状を呈します。これらの皮膚障害は、まれとはいえ、医薬品を問わずに起こり得る可能性があります。
 医薬品を投与後に高熱を伴う発疹等を認めたときは、被疑薬の投与を中止するとともに、SJS、TENの発症を疑った場合には、速やかに皮膚科の専門医へ紹介することが重要です。このため、医薬関係者が患者に報告件数の多い抗生物質製剤、解熱鎮痛消炎剤、抗てんかん剤、総合感冒剤、合成抗菌剤、痛風治療剤等の医薬品を投与又は販売する際には、患者へその初期症状について説明を行い、初期症状を認めたときには速やかに病院等に受診するよう適切に注意喚起することが望まれます。
 なお、厚生労働省では現在、副作用の早期発見、早期対応を図るため、関係学会等と連携して、副作用の初期症状、典型症例及び診断方法等について包括的に取りまとめた「重篤副作用疾患別対応マニュアル」の作成を進めており、その中でSJSやTENについても作成する予定となっています。
 以上、医薬品による重篤な皮膚障害について、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)、中毒性表皮壊死症(TEN)について紹介しました。

 
提供 : 株式会社スズケン

      

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