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<スズケンDIアワー> 平成18年4月20日放送内容より スズケン

話題の新薬2006(1)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon 急性骨髄性白血病治療薬ゲムツズマブオゾガマイシン

 今回は2006年度第1回の「話題の新薬」情報ですが、主として昨年度後期に承認された品目について、ご紹介したいと思います。
 まず最初は、急性骨髄性白血病の治療薬ゲムツズマブオゾガマイシンについてお話しします。

(資料1:「ゲムツズマブオゾガシン(遺伝子組み換え)」)

 この薬は細胞傷害作用を有する抗腫瘍性の抗生物質であるγ-カリケアマイシンの誘導体としてヒト化抗CD33モノクローナル抗体を化学的に結合させた、再発又は難治性のCD33陽性の急性骨髄性白血病治療薬であります。モノクローナル抗体を抗癌剤のキャリアとして利用した世界で最初の薬剤です。
 カリケマイシンは土壌菌から遊離されたカリケアマイシンファミリーの一つであり、抗CD33モノクローナル抗体はマウスの抗CD33モノクローナル抗体を遺伝子組み換え技術によって、ヒト化したIgG4抗体です。両者はリンカーで結合し、循環血中では開裂せず、白血病細胞の表面に発現するCD33抗原に結合し、細胞内に取り込まれた後に、カリケアマイシン誘導体が遊離して抗腫瘍効果を発揮します。

(資料2:「ゲムツズマブオゾガシン(遺伝子組み換え)」の構造式)

 2005年の7月に承認されました。
 効能・効果は、再発又は難治性のCD33-陽性の急性骨髄性白血病です。
 用法・用量は、通常、成人には1回9mg/m2を2時間かけて点滴静注します。尚、投与回数は少なくとも2週間の投与間隔をあけて、2回までとします。
 禁忌は、本薬の成分に過敏症の人です。
 なお、肝障害・腎障害の患者、感染症・肺疾患の患者には慎重に投与する必要があります。
 検査値異常を含む副作用は、全例に認められ、その主なものは発熱、血小板減少、白血球減少、Hb減少、悪心、ALT・AST・LDH等の上昇、食欲不振等です。
 なお、重大な副作用として、悪寒、発熱等のInfusion reaction、重篤な過敏症、骨髄抑制等の血液障害、感染症、出血、DIC、口内炎、肝障害、腎障害、腫瘍崩壊症候群、肺障害等が見られることがあります。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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