→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成18年5月4日放送内容より スズケン

過活動膀胱治療薬―トルテロジン


日本赤十字社医療センター泌尿器科
部長 本間 之夫

icon 過活動膀胱とは何か

 トルテロジンは、抗ムスカリン薬の一種であり、日本で初の「過活動膀胱」の適応承認薬であります。1日1回投与、4mgで有効で、特徴としては類似薬に比べ副作用が少ないという点です。
 もう少しトルテロジンについてお話する前に、過活動膀胱について少しお話しないといけないと思います。過活動膀胱と申しますのは、尿が我慢できない、トイレが近い、場合によっては尿が漏れてしまうなどの症状・症候群を呈する疾患です。このような症状がありますと、患者にとってはバス旅行等に行けない、映画館や列車等では通路側に座らなければならない、替えの下着、パット等を用意しなければいけない、漏れて臭わないかなどが気になる、睡眠がとれないなどの形で非常にQOLを悪くするわけです。過活動膀胱の患者は、現在日本で40歳以上の方は約6,700万人いらっしゃいますが、そのうち12%ほど約800万人の方がそのような症状があると言われております。

(資料5:「過活動膀胱はどうして起こる」)

 過活動膀胱が起こる理由、作用機序ですが、それは膀胱平滑筋が不随意に収縮をするということによって尿意切迫感、場合によっては切迫性尿失禁が起ると考えられております。
 そのような事情から膀胱平滑筋の活動を抑える抗ムスカリン薬が過活動膀胱の第一選択薬となっております。ただし、抗ムスカリン薬には、口内乾燥、排尿困難などの問題があり、副作用がより軽い抗ムスカリン薬が望まれているわけです。そのような観点から、今回ご紹介するトルテロジンは特徴のある薬剤であります。

 
提供 : 株式会社スズケン

      

1 2 3 次項へ