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<スズケンDIアワー> 平成18年10月19日放送内容より スズケン

添付文書の副作用の中に見られる症候群(9)悪性症候群


帝京大学
名誉教授 清水直容

icon悪性症候群とは

 シリーズでお届けしております「添付文書の副作用の中に見られる症候群」で、今回は悪性症候群のお話をさせていただきます。

悪性症候群

 悪性症候群は今から約20年前にフランスのリレイが、シンドローム・マガンということをハロペリドールで初めて記載されたものです。治療薬としては、統合失調症(精神分裂病)の治療薬のハロペリドールやクロールプロマジンなどに記載が始まり、現在はその77の成分、製剤しますと570製剤に、この悪性症候群という副作用が記載されております。前回はセロトニン症候群についてお話いたしました。それとかなり重複するところがありますが、その判別も非常に難しい領域ですので、その背景などについてもお話したいと思います。

セロトニン/悪性症候群の基盤

 悪性症候群はどういう症状かと申しますと、だいたいは投与を開始してから2週間くらいの時に起ってくる場合が多いのですが、典型的なものは非常に高体温(40℃を超す時もある)、いわゆる錐体外路の方の症状で、筋の硬直や著明な発汗、血圧の変動といったもの。その他に、自律神経の異常や意識は混迷になり昏睡状態になる。また横紋筋の融解症、それに関連して腎不全やDIC(いわゆるハッセイの血管内凝固症)が起るものでして、関連した検査成績としては、横紋筋融解のための筋の酵素(CPK;クレアチニン酵素カイメースなど)により腎不全になり、LDHやGOT、ミオグロビンなどが増えるのであります。

提供 : 株式会社スズケン

      

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