→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成18年11月16日放送内容より スズケン

医薬品・医療機器等安全情報最近の話題―C


NTT東日本関東病院
薬剤部長 折井孝男

icon医療用医薬品のバーコード表示

 今回、医薬品・医療機器等安全性情報No.229の中から、医療事故防止等のための医療用医薬品へのバーコード表示の実施について紹介します。

医療用医薬品へのバーコード表示の概要

 医療事故防止等のための医療用医薬品へのバーコード表示の実施については、平成18年9月、厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知「医療用医薬品へのバーコード表示の実施について」が出されました。この通知では医療用医薬品へのバーコード表示の実施要項を示すとともに、製造販売業者に対して適正にバーコード表示を行うよう求めました。そこで、その作成に至った経緯、概要、実施時期等について紹介します。

医療事故防止のための医療用医薬品バーコード教示の実施について

 最初に経緯についてですが、これまで医薬品の名称や外観の類似性に係る医療事故防止対策の厚生労働省としての取組については、具体的な検討の場として、平成12年5月に「医薬品・医療用具等関連医療事故防止対策検討会」を設置し、その後、平成13年5月以降は「医療安全対策検討会議 医薬品・医療用具等対策部会」及びその下に設置された「医薬品類似性ワーキンググループ」において具体的な対策の検討が行われてきました。
 そして、これらの会議での検討結果を踏まえ、これまでに「医療事故を防止するための医薬品の表示事項及び販売名の取扱いについて」「医薬品の販売名・外観の類似性による医療事故防止対策の徹底について」「医薬品関連医療事故防止対策の強化・徹底について」の通知を出してきました。
 これらの通知により、誤った用い方を招きやすい剤形の医薬品に係る注意表示の改善、PTPシート等の内袋への販売名、規格・含量等の明記等表示事項の標準化、医療用医薬品の販売名のルール化等について、関係企業における積極的な取組を指導しています。
 一方、医薬品の取り違え等を防止するためには、表示等の改善による対策に加えて、目で視ることによる確認以外の方法による処方チェックなどの抜本的な対策の必要性が指摘されてきました。まず、平成14年4月の有識者からなる「医療安全対策検討会議」が取りまとめた「医療安全推進総合対策」において、バーコードチェックの利用により、製品の区別は正確かつ容易に行うことができるため、国が実施すべき課題としてバーコードチェックがさらに普及するよう、医薬品コード表示の標準化が提言されました。その後、平成15年12月、厚生労働大臣「医療事故対策緊急アピール」で、医薬品等の「もの」に対する対策として、二次元コードやICタグを使った医薬品の管理など使用に際する安全管理の徹底を図ることが求められました。
 これらを踏まえて、厚生労働省としては思い込みや人の目で確認するだけでなく、機械で処方情報と照合することにより医薬品の取り違えによる医療事故を防止するために医薬品へのコード表示の標準化を推進することとしました。そのため、平成16年5月から、コード表示標準化検討会を設置してコード体系等を検討し、同検討会が平成17年9月に報告した製品特定のためのコード体系、これはJANコードに基づくコード体系であり、これに基づき「医療用医薬品へのバーコード表示の実施要項(案)」を取りまとめ、さらに、平成18年3月24日から6月15日まで、「医療用医薬品へのバーコード表示の実施要項(案)」についてパブリックコメントの募集を行い、寄せられた意見やこれまでの検討を踏まえ、平成18年9月に厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知「医療用医薬品へのバーコード表示の実施について」により実施要項を示しています。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

1 2 3 次項へ