添付文書にネフローゼ症候群の副作用の記載のある薬剤
今日は、医薬品によるネフローゼ症候群についてお話させていただきます。ネフローゼ症候群の診断基準は約30年前にできたものですが、現在でもほぼ妥当だと思います。

診断基準としては浮腫があること、尿の蛋白(ほとんどアルブミン)が1日3.5g以上出ていること、血清のコレステロールが250mg/dL以上、血清アルブミン3g/dL以下などです。
医薬品によるという場合には、必ず原疾患として、ネフローゼを起こす腎炎の除外が必要ですので、診断の基準としては、基準外ですが原疾患を除外するため、一次性糸球体疾患、始めに微小変化型ネフローゼ症候群について述べます。これは普通の顕微鏡写真(光顕)ではほとんど正常に見えますが、電顕で見ますと異常があるというもので、どちらかと言えば、遺伝的な疾患であり、小児に多い病気です。また、巣状糸球体硬化症治療薬のパミドロネードにネフローゼ症候群と記載されています。また、メサンギウム増殖性糸球体腎炎(メサンギウムにおいては、後ほど触れたいと思います)、膜性糸球体腎炎(どこに沈着するかは、病態でお話したいと思います)、巣状糸球体硬化症、膜性腎性などです。これらは一次性の糸球体腎炎のものですが、二次性の糸球体の疾患として、糖尿病性腎症、全身のエリテマトーデス、アミロイドーシス、感染の関係では、肝炎ウィルス、その他のものとしては妊娠中毒症などがネフローゼを起こします。

医薬品においては、一番多いものはNSAIDです。消炎鎮痛薬で、これは20品目程度あり、アンフェナックなどが該当します。次に多いのは、抗リウマチ薬ですが、その中でも、Dmards(disease modifying anti-rheumatic drugs)すなわち、消炎鎮痛剤のように対症療法ではなくて、リウマチの基本的な病態に作用し、治癒させる薬で、たとえばブシュラミンですが、アンジオテンシン・コンバーティング・エンザイムのインヒビターであるカプトプリルなどにもネフローゼ症候群と書いてあります。次に抗腫瘍薬が5品目程度あり、フルオロウラシールなどがあります。その他、14品目くらいあります。ただネフローゼ症候群とだけしか書いてなくて、その後ろに括弧が付いており、たとえばタミドロネートには、ネフローゼ症候群の後ろに先ほど触れました巣状分節性糸球体硬化症などによると括弧書きがありますし、ネフローゼ症候群の後ろに膜性腎症などと書いてあるものには、ペニシラミンがあります。その他の書き方として、スルファドキシンなどでは無尿を伴う中毒性ネフローゼなどと書いてあります。
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