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<スズケンDIアワー> 平成19年1月25日放送内容より スズケン

添付文書の副作用の中に見られる症候群I〜ネフローゼ症候群


帝京大学
名誉教授 清水 直容

iconネフローゼ症候群の病態

 病態について簡単に考えてみたいと思います。

腎皮質・隋質間の弓状動脈

 腎臓の糸球体(細い血管で、腎動脈から枝分かれし、小葉間動脈を通り、輸入細動脈を通って糸球体の血管になる)から蛋白が漏れて尿に出てくるのが原因です。その蛋白の大きさは、アルブミンが分子量として、70キロダルトンくらいです。重要なことは、それが陰性に荷電していることであり、どうしていろいろな蛋白が尿中に出て来ないかといいますと糸球体の血管と外を覆っている、ボウマン腔との間には3つの構造があり、血管に近い方が内皮細胞です、その次に基底膜があり、ボウマン腔にいちばん接しているのが上皮細胞ですが、要するに、ものがそのボウマン腔に出てこないのは、ひとつは内皮細胞に窓が開いている、その大きさにもよりますが、また、それから基底膜を通ります時に基底膜はHSPG(ヘパラン硫酸プロテオグリカン)という物質が陰性に荷電していますので、先ほど言いましたアルブミンも陰性に荷電していますと、お互いに反発してそこを通らないわけです。
 それから、メサンギウムという名前に先ほど触れましたが、メサンギウムというのは糸球体と糸球体の間にあります、糸球体の間質のもので、そこにメサンギウム細胞があり、その周囲が炎症を起こすと、基底膜に対して影響を及ぼすわけです。

タンパク尿による尿細管間質障害の機序

 それで蛋白が出てきますと、それが近位の尿細管に炎症物質を発生させ、近位尿細管の外の腎臓間質、間質を繊維化させたりしますので、蛋白尿が出てきすと、それによって腎臓も障害を受けるわけです。

提供 : 株式会社スズケン

    

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