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<スズケンDIアワー> 平成19年1月25日放送内容より スズケン

添付文書の副作用の中に見られる症候群I〜ネフローゼ症候群


帝京大学
名誉教授 清水 直容

iconネフローゼ症候群発症の背景

 ネフローゼ症候群の病態は、概ねここまでに触れたと思いますが、なぜコレステロールが高くなってくるのか、それからコレステロールが高いとなぜ同時に血栓を起こしやすい病態になるのかということも重要ですので、そこに少し触れたいと思います。先ほど申しました二次性のネフローゼ症候群は、薬剤によるものもそうですが、アレルギーによって起こりますし、感染症(非常に多くのウィルスまでを含んだものです)、それから悪性腫瘍の患者でもネフローゼ症候群を起こすことがあるわけです。代謝疾患では、糖尿病では尿の微量アルブミンが、糖尿病腎症の前段階であるということで、最近はその測定が非常にうるさく言われておりますが、現在のテステープという紙で尿の蛋白を調べるという、これはアルブミンが30mg/dL以下ならばマイナスの判断になります。陽性の30mg/dLは、尿量が1Lだとしますと300mgになり、微量のアルブミンということになります。脂質代謝の異常というのは、なぜコレステロールが増えてくるのかというのを少し勉強してみましたら、要するに肝臓でのコレステロールの合成が高まる、その原因は低アルブミン血症ということです。

脂質代謝異常と凝固異常の病態〜低アルブミン・・

 そして、なぜ血栓が起こりやすくなるかということですが、血栓というのは、血小板の機能が亢進するか、あるいは線溶、すなわちフィブリンを溶解する方の線溶系が低下するかのいずれかですが、凝固因子を抑制する物質が尿中に失われているという事実もあり、これがATVというものです。

脂質代謝異常と凝固異常の病態

 今日はネフローゼ症候群の医薬品名と、その背景の病態について話をさせていただきました。

提供 : 株式会社スズケン

      

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