はじめに
きょうは、本邦で昨年(2006年)の12月に発売されました、「ロサルタン・ヒドロクロロチアジド」(商品名「プレミネント」)、これはロサルタンとヒドロクロロチアジドの合剤でありますが、何故ヒドロクロロチアジドとロサルタンすなわち利尿薬とAU受容体拮抗薬との合剤がここにきて発売されたかということについて考えてみたいと思います。
高血圧の治療
高血圧の治療は、最初利尿薬で始まりました。そして利尿薬の様々な効果、あるいは利点、あるいは欠点というものが明らかにされてきました。その後、降圧薬はカルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、アンジオテンシンU受容体拮抗薬(ARB)が使われ、現在ではカルシウム拮抗薬と、ARBが本邦では同じ様に使われてきています。その中で、利尿薬の利点は、安全に、かつ緩序に血圧を下降させる事が出来ることでした。
しかし、利尿薬では充分な降圧効果が得られない、あるいは利尿薬では、いま問題になっている代謝の面での様々な欠点が出てくる、すなわち現在では多くの日本人が肥満傾向、ある統計によれば、腹囲が85p以上とされるメタボリックシンドロームが成人男性、特に45歳以上では50%以上を占めているといった結果も出ています。その方達は軽い耐糖能異常、軽い高脂血症あるいは軽い高血圧であり、まさにその様な人達には実は利尿薬は最も適した薬ではないかと考えております。その人達は、塩分の過剰があることも予想されます。あるいは食塩感受性も予想されるかもしれません。その様な状況にあって、では何故、利尿薬が使われないのでしょうか。 |