<スズケンDIアワー> 平成19年3月22日放送内容より |
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日本大学薬学部薬事管理学 教授
白神 誠 前回の放送でお伝えできなかった新医薬品の薬価算定根拠についてお話します。
初めはレキップ錠です。成分名は塩酸ロピニロールで、グラクソスミスクラインの開発です。塩酸ロピニロールはドパミンD2受容体刺激作用を有し、パーキンソン病を効能・効果とします。効能・効果、薬理作用等が類似している塩酸プラミペキソール水和物の製剤である日本ベーリンガーインゲルハイムのビ・シフロール錠を比較対照薬に、類似薬効比較方式算定(I)で算定が行われました。なお、外国平均価格調整による引き下げが行われています。レキップ錠には0.25mg、1mg、2mgの3規格がありますが、ビ・シフロール錠の0.5mg、0.125mgとの規格間比0.8947が用いられました。
次はアレグラ錠30mgです。成分は塩酸フェキソフェナジンで、サノフィ・アベンティスの開発です。塩酸フェキソフェナジンは、ケミカルメディエーター受容体拮抗作用に基づく抗ヒスタミン作用を有し、すでに同社からアレグラ錠60mgが成人に対し、「アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹皮膚炎・皮膚掻痒症・アトピー性皮膚炎等の皮膚疾患に伴うそう痒」を効能・効果として発売されています。今回、7歳以上12歳未満の小児における新用量が承認されたことに伴い、30mg錠が開発されたものです。従って、薬価はアレグラ錠60mgを比較対照薬に、同効薬のアゼプチン錠1mgと同錠0.5mgの規格間比0.4056を用いた規格間調整により算定されました。
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提供 : 株式会社スズケン | ||||
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