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<スズケンDIアワー> 平成19年3月22日放送内容より スズケン

新薬の薬価算定根拠について(18)


日本大学薬学部薬事管理学 教授
白神 誠

icon タケプロン静注用、リプレガル点滴静注用の薬価算定根拠

タケプロン静注用、リプレガル点滴静注用の薬価算定表

 次はタケプロン静注用です。成分名はランソプラゾールで、武田薬品工業の開発です。ランソプラゾールは、プロトンポンプ阻害作用に基づく胃酸分泌抑制作用を有し、既に同社からタケプロン錠が胃潰瘍等を効能・効果として発売されています。今回、経口投与が不可能な「出血を伴う胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性ストレス潰瘍及び急性胃粘膜病変」への投与を目的に注射剤が開発されたものです。薬価は、効能・効果、薬理作用、投与形態等が類似しているオメプラゾールナトリウムの製剤であるアストラゼネカのオメプラール注用を比較対照薬に類似薬効比較方式(I)で算定されました。外国平均価格に比べ、低い価格でありましたが、対象となる国が1カ国のみであったことから、調整は行われませんでした。
 次はリプレガル点滴静注用です。成分名は遺伝子組換えのアガルシダーゼアルファで、大日本住友製薬の開発です。アガルシダーゼアルファは、ガラクトシダーゼ作用を有し、ファブリー病を効能・効果とします。効能・効果、薬理作用等が類似しているアガルシダーゼベータの製剤であるジェンザイム・ジャパンのファブラザイム点滴静注用を比較対照薬に類似薬効比較方式(I)で算定が行われました。申請者によればピーク時の予測投与患者数は81人とされています。

icon アウドラザイム点滴静注液、ベルケイド注射用の薬価算定根拠

アウドラザイム点滴静注液、ベルケイド注射用の薬価算定表

 次はアウドラザイム点滴静注液です。成分名は遺伝子組換えのラロニダーゼで、ジェンザイム・ジャパンの開発です。ラロニダーゼは、α-L-イズロニダーゼ作用を有し、ムコ多糖症I型を効能・効果とします。同様の効能・効果をもつ類似薬がないと判断され、原価計算方式により算定が行われました。申請者によればピーク時の予測投与患者数は65人とされています。
 次はベルケイド注射用です。成分名は、ボルテゾミブでヤンセンファーマの開発です。ボルテゾミブはプロテアソーム阻害作用を有し、再発又は難治性の多発性骨髄腫を効能・効果とします。同様の効能・効果等をもつ類似薬がないと判断され、原価計算方式により算定が行われました。申請者によればピーク時の予測投与患者数は17,000人とされています。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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