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<スズケンDIアワー> 平成19年6月21日放送内容より スズケン

話題の新薬2007(2)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

 この番組では新しく薬価収載された新薬の中から、特に注目される品目について解説しております。今回は2007年度第2回の新薬情報です。

icon 抗癲癇剤ガバペンチン

まず、抗癲癇剤:ガバペンチンについてお話しします。

ガバペンチンの構造式

 この薬は、既存の抗癲癇剤とは異なった新しい作用機序をもった薬剤です。その作用機序は、まだ十分解明されておりませんが、α2δサブユニットへの結合を介した、電位依存性Caチャネルの抑制と脳内のGABA量の増加およびGABAトランスポーターの活性化によって、抗痙攣作用を呈すると考えられています。1993年に、英・米国で癲癇部分発作に対する併用療法剤として認可されましたが、わが国でも昨年7月に薬価収載されました。
 効能・効果は、他の抗癲癇薬で十分な効果が認められない癲癇患者の部分発作に対する抗癲癇薬との併用療法であります。通常、初日1日量600mg、2日目1200mgを3回に分割経口投与し、3日目以降は、維持量として1日量1200〜1800mgを3回に分割、経口投与します。症状により、適宜増減いたしますが、1日最高投与量は2400mgまでとされています。なお、腎機能障害のある患者には慎重投与する必要があり、併用注意薬としては、制酸剤、モルヒネがあります。副作用は59%に見られ、傾眠34%、浮動性眩暈16%のほか、頭痛、複視などが見られます。また、臨床検査値の異常が見られることもあります。なお、重大な副作用としては、急性腎不全、皮膚粘膜眼症候群などがあります。

icon 乳幼児用気管支喘息治療薬ブデソニド吸入液

 次に乳幼児用の気管支喘息治療薬:ブデソニド吸入液についてお話します。

ブデソニドの構造式

 この薬の主成分であるブデソニドは、強い局所抗炎症作用を示し、全身作用との分離に優れた糖質ステロイドで、乳幼児の気管支喘息治療用の吸入ステロイド薬として、ネブライザーにより、エアゾール化して噴霧します。2002年にブデソニドのドライパウダー吸入式ステロイド薬が発売されていましたが、今回は、乳幼児の気管支喘息を適応症として認可されました。
 通常、0.25mgを1日2回または0.5mgを1日1回、ネブライザーを用いて吸入投与します。なお、症状により適宜増減しますが、1日の最高量は1mgまでとされています。有効な抗菌剤の存在しない感染症、深在性真菌症などは禁忌とされています。併用注意薬は、CYP3A4阻害剤です。臨床検査値異常を含む副作用は、10.6%に見られ、カンジダ症などです。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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