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<スズケンDIアワー> 平成19年6月21日放送内容より スズケン

話題の新薬2007(2)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon 骨粗鬆症治療薬アレンドロン酸ナトリウム水和物

 次に骨粗鬆症治療薬:アレンドロン酸ナトリウム水和物についてお話します。

アレンドロン酸ナトリウム水和物の構造式

 1978年、この薬の合成法が報告され、米国において1日1回経口治療薬として骨密度の増加効果が確認されました。生体内に吸収された本薬は、その約50%が骨組織に特異的に分布し、骨吸収面に比較的長期間停滞しますので、週1回の処方で効果が期待できます。昨年の9月に承認されました。
 効能・効果は、骨粗鬆症ですが、男性患者での安全性、有効性はまだ確立されておりません。成人では、35mgを1週間に1回、朝起床時に水約180ccと共に経口投与します。なお、就寝時または起床前の服用は避けるとされています。併用注意薬は、カルシウム、マグネシウム等の金属を含む経口剤です。副作用は、13%に見られ、消化管障害などです。なお、重大な副作用として、食道障害、口腔、胃・十二指腸障害、肝機能障害などがあります。

icon 抗悪性腫瘍剤テモゾロミド

 抗悪性腫瘍剤:テモゾロミドについてお話します。

テモゾロミドの構造式

 この薬は、アルキル化剤のイミダゾテトラジン誘導体で、新規の抗悪性腫瘍剤であります。この薬は、経口後、速やかに且つほぼ完全に吸収され、生理的pHで加水分解され、この過程で生成されるメチルジアゾニウムイオンがDNAのグアニン内6位の酸素原子をメチル化することにより、抗悪性腫瘍効果を呈するとされています。昨年の7月に悪性神経膠腫の適応で薬価収載されました。
 初発の場合には、放射線照射との併用で、通常成人では1回75mg/m2(体表面積)を1日1回、連日42日間、経口投与し、4週間休薬します。その後は本剤単独で1回150mg/m2を1日1回、連日5日間、経口投与し、23日間休薬します。この28日を1クールとして次のクールから1回200mg/m2に増量することができます。また、再発の場合には、本剤単独で1回150mg/m2を1日1回、連日5日間、経口投与し、23日間休薬。これを1クールとして、次クールからは1回200mg/m2に増量いたします。骨髄機能抑制のある患者、重度の肝・腎機能障害患者、感染症などには慎重に投与する必要があります。副作用は、単独投与で97%に見られ、リンパ球、好中球、血小板等の減少等が見られます。重大な副作用としては、骨髄機能の抑制、肺炎、感染症、脳出血などがあります。 

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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